300mmファブ装置の投資額、2年連続で2桁成長へ:「前例のない規模の投資」とSEMI
SEMIによると、世界の300mmファブ装置への投資額は、2026から2年連続で2桁成長を達成する見込みだ。2026年は前年比18%増の1330億米ドル、2027年は同14%増の1510億米ドルと予測されている。
SEMIは2026年4月1日(米国時間)、世界の300mmファブ装置への投資額が、2026年から2年連続で2桁成長するとの予測を示した。2026年は前年比18%増の1330億米ドル、2027年は同14%増の1510億米ドルとなる見込みだ。なお、2028年は同3%増の1550億米ドル、2029年は同11%増の1720億米ドルと予測する。
SEMIの社長兼CEOであるAjit Manocha氏は「AI需要によって半導体製造投資の規模はリセットされつつある。業界はAI時代を支えるために不可欠な先進的生産能力と強靭なサプライチェーンに向けて、前例のない規模の投資を進めている」と指摘している。
エッジAIで先端プロセス以外も需要増
セグメントごとに見ると、ロジック&マイクロセグメントでは2027年から2029年にかけて累計2280億米ドルが投じられ、投資拡大をリードすると予想される。最先端プロセスに向けてファウンドリー需要が拡大することが主な理由だ。2nm以下の最先端プロセスは2027年から2029年にかけて量産に入る見込みだ。加えて、エッジAIデバイスの大幅な普及拡大によって、成熟プロセスのデバイス需要も高まり、最先端プロセスへの投資を支えることになりそうだ。
メモリセグメントへの投資額は、2027年から2029年で1750億米ドルと、ロジック&マイクロセグメントに次いで大きくなる見込みだ。SEMIは「この期間はメモリセグメントにおける新たな成長サイクルの始まりとなる」「AI用途での旺盛な需要によって、メモリサプライチェーンへの高水準の投資が短期および中長期にわたり継続すると見られ、従来のメモリ市況サイクルに伴う下振れリスクを緩和する効果が期待されている」と分析している。内訳はDRAM装置が1110億米ドル、3D NAND装置が620億米ドルと予測される。
日本でも政府支援で投資拡大
地域ごとに見ると、2027年から2029年の300mmファブ装置投資は、主要な半導体製造地域全体に分散するとみられる。中国、台湾、韓国、米州では高水準の投資が見込まれていて、日本、欧州/中東、東南アジアでは規模は小さいものの投資拡大が見込まれる。
中国では、国家主導での半導体製造基盤の強化施策によって、装置への投資が継続する見通しだ。台湾では2nm以下のプロセスを含む最先端ファウンドリーの生産能力拡張が投資をけん引する。韓国の投資動向はメモリ分野と密接に連動していて、AI関連需要が投資を支えるとみられる。米州では先端プロセスへの投資と国内製造エコシステムの強化に向けた取り組みが投資を下支えする見込みだ。日本、欧州/中東、東南アジアでも、政府の取り組みが投資を喚起するとみられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ペロブスカイト太陽電池用成膜装置市場、40年に4826億円規模
富士経済は、ペロブスカイト太陽電池(PSC)の製造装置市場を調査し、2040年までの市場予測を発表した。「成膜装置」市場は2025年見込みの2130億円に対し、2040年は4826億円規模へ、「レーザー加工機」市場は同じく876億円見込みから、1056億円規模に拡大すると予測した。
26年1月の世界半導体市場は前年比46.1%増 減少は日本のみ
米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)によると、2026年1月の世界半導体売上高が825億米ドルだった。前年同月比で46.1%増、前月比で3.7%増だ。
25年4QのDRAM市場、SamsungがSKから首位奪還
台湾の市場調査会社TrendForceによると、2025年第4四半期の世界DRAM市場ランキングにおいて、Samsung Electronicsが前四半期比43.0%増の成長を見せ、SK hynixを抜き再びトップの座を取り戻したという。
xEV向け駆動用電池市場、2040年に47兆円規模へ
富士経済はxEV向け駆動用電池市場を調査し2040年の世界市場予測を発表した。これによると、2025年見込みの19兆8758億円に対し、2040年は47兆751億円規模に達する見通しである。市場拡大をけん引するのは液系リチウムイオン二次電池(液系LiB)である。
シリコンウエハー世界市場、成長軌道は先端とレガシーで二極化
SEMIは、SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)による分析結果を基に2025年のシリコンウエハー世界市場を発表した。シリコンウエハーの出荷量(面積)は前年比で5.8%増の129億7300万平方インチとなったが、販売額は同1.2%減の114億米ドルだった。先端半導体とレガシー半導体でその動向は大きく分かれた。
