「空間全体」でロボット制御 富士通のフィジカルAI戦略とは:エッジ×クラウドで実現(1/2 ページ)
富士通は2026年4月23日、フィジカルAI分野の取り組みについて紹介するメディア向け説明会を開催し、同社の「Fujitsu Kozuchi Physical OS」戦略を紹介した。
行動知能と空間知能の統合でロボット制御
富士通は2026年4月23日、フィジカルAI分野の取り組みについて紹介するメディア向け説明会を同社フィジカルAI研究所(川崎市)で開催した。
富士通フィジカルAI研究所の所長を務める鈴木源太氏によると、同社は1983年からロボット研究を行っていて、近年では研究領域をロボットの知能へとシフトし、「人とロボットの共存世界を実現する」をコンセプトに研究開発を進めているという。
富士通が掲げるのが、過去の行動経験や人間の模倣をもとにロボットのタスクへの適応力を高める「行動知能」と、カメラなどで収集した環境データをロボットに提供する「空間知能」を統合し、空間全体でロボットやシステムを制御する「Fujitsu Kozuchi Physical OS」戦略だ。
本プラットフォームにおいて、ロボット自身は基本的にエッジシステムで自律駆動する。同時にソブリンクラウド(セキュリティやコンプライアンス、データ主権が各国の法律や規則にのっとることを保証したクラウドサービス)環境を構築し、固定カメラの映像データなどロボットが活動する環境の情報を適宜提供する。背後や遠方などロボット自身が知覚できない情報もあわせることで精度の高い行動が可能なほか、複数のロボットを協調させ、システム全体をスムーズに動かすこともできるという。
「2026年度中に、空間単位でロボットを制御するFujitsu Kozuchi Physical OSのバージョン1を公開する。その後2027年度にはロボットスキルの容易な拡張が可能なバージョン2、2028年度には自己進化型のロボット協調空間を実現するバージョン3とリリースしていく予定だ」(鈴木氏)
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