連載
日本メーカー製、でも中身は……カメラなど最新6製品を分解:この10年で起こったこと、次の10年で起こること(103)(2/4 ページ)
今回は2025年後半から2026年にかけて発売された、日本メーカーの最新製品6種を分解する。2020年以降、日本メーカーの最終製品は劇的に減っているが、分解してみると、その様相は多岐にわたる。
リコーコンデジ「GR IV」の“新エンジン”は?
図3は2025年9月に発売されたリコーのコンパクトデジタルカメラ「GR IV」の様子である。基本構成はハイエンド機と同じだが、プロセッサ上に搭載したメモリは低速、小容量のものとなっている。ソニーのα7Vは全面端子のDRAMだったが、GR IVでは一般的な周辺端子のPoPメモリが積層されている。
図4はGR IVに搭載されるカメラプロセッサ「GR ENGINE 7」の様子である。リコーは「GR IVに新エンジンを搭載した」とアナウンスしているが、開封したシリコンは前モデルと同じものであった(ただし一部変更して新エンジンと定義した可能もあるので、新エンジンのアナウンスを否定するものではない)
SoCシリコンには配線、素子などで数100億個の部品が搭載されており、一部変更の前シリコンと新シリコンの差を見分けることは100%不可能だ。シリコン上に配線層で記載された年号情報は2016年。おそらくベースとなったシリコンに対して部分修正を行い、新プロセッサとして使っているのだろう。
図5は2026年1月に発売された富士フイルムの動画撮影できるチェキ「instax mini Evo Cinema」の様子である。内部は台湾製チップが多く搭載されている。プロセッサはドライブレコーダーなどで実績の多い台湾Novatek Microelectronics製品が搭載されている。日本製品だが中身は台湾製という構成だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


