「台湾の強さ」見せつけたCOMPUTEX TAIPEI 2026:最大のスターはNVIDIA CEO(1/2 ページ)
2026年6月2〜5日に台湾・台北で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2026」は、半導体産業/サプライチェーンにおける台湾の強さを証明した見本市となった。そして、同イベントで最大のスターだったのは、言うまでもなくNVIDIA CEOであるJensen Huang氏だった。
サインを求めてJensen Huang氏を追いかける来場者たち
エレクトロニクス業界は、台湾・台北市で2026年6月2〜5日(現地時間)に開催されたアジア最大級の技術展示会「COMPUTEX TAIPEI 2026」で明確な転換点を迎えた。それはまさに新たな“ロックンロール”の幕開けで、それを証明するかのように、同イベントの最大のスターで、NVIDIAのCEOを務めるJensen Huang氏を来場者の集団が追いかけていた。
会場となった台北のTainexホールの展示フロアでも、フードナイトマーケットでも、どこを見渡しても人々はCEOを追いかけて、自撮りをしたり、サインを求めたり、ただ彼の存在を感じようとしたりしていた。多くの人にとって、同氏は半神であり、ロックスターであり、半導体業界の象徴となっている。まるで1964年のビートルズの映画『A Hard Day's Night』を見ているかのようだ。あの映画では、ビートルズは人気があまりにも大きかったため、どこへ行ってもファンに追いかけられていた。
軽薄な話はさておき、これは現在の業界の状況を如実に物語っている。まず、2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が引き起こしたサプライチェーンの混乱によって半導体不足が起こり、一般市民や政治家の間で半導体への関心が高まった。それと同時に、半導体の主権をめぐる地政学的な動きにより、半導体産業は政策課題に押し上げられ、世間の注目の的となった。そして極め付きが、2022年11月のChatGPTの登場だった。この出来事が、AIデータセンターの爆発的な成長の引き金となったのはご存じの通りである。
2026年に話を進めると、エレクトロニクス業界の話題はフィジカルAI、ヒューマノイドロボット、エージェント型AIに集中している。2026年6月1日の基調講演で、Huang氏はNVIDIAのWindows PC向けSoC(System on Chip)「RTX Spark」を発表した。これは、完全なCUDA/RTXエコシステムとWindowsネイティブエージェントを搭載した1PFLOPSのスーパーチップである。NVIDIAのHuang氏とArmのCEOを務めるRene Haas氏は、同チップがWindows PCを「パーソナルAI」として「再発明」する可能性について語った。
NVIDIAがMicrosoft、MediaTekと共同開発したこの巨大なRTX Sparkスーパーチップは、6144個のCUDAコアと第5世代FP4対応Tensorコアを特徴とする「Blackwell RTX」GPUと、高性能な20コアの「NVIDIA Grace」CPUを、NVLink-C2Cインターコネクトを介して組み合わせたものである。
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