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FPGAの新たな役割? Efinixが狙うエッジAIの「前処理」分野「Titanium Edge」を発表(1/2 ページ)

Efinixは、エッジAIアプリケーションをターゲットとするFPGAファミリー「Titanium Edge」を発表した。同社はエッジAIにおいて、SoC(System on Chip)の前処理としてFPGAを使う方法を提案している。

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 Efinixは、エッジAIアプリケーションをターゲットとするFPGAファミリー「Titanium Edge」を発表した。AI向けに命令拡張を備えたソフト/ハードRISC-Vコアをベースとしているという。同社のマーケティング/コーポレート開発部門担当コーポレートバイスプレジデントを務めるBob Beachler氏は、米国EE Timesの取材に応じ、「Titanium Edgeファミリーは、性能や消費電力、経済性の面で、他のFPGAを大きく上回っている」と述べた。

配線にもロジックにも使えるセル

 Beachler氏は「Efinixの“秘伝のソース”は『XLR(eXchangeable Logic and Routing)セル』にある。従来のFPGAは、配線用として割り当てるシリコンスペースの量と、ロジック向けに割り当てる量とのバランスをとらなければならない。配線は面積の点で非常に高コストであるため、FPGAメーカー各社は配線を最小限に抑えるべく、ロジックブロックをますます複雑化させてきた。しかし、データをロジックエレメントの外部に移動させなければならなくなると、配線が多いので消費電力量が増加し、熱応力を生じさせることになる」と述べている。

 「一部の設計に関しては、ロジックと配線の比率が間違っているために、配線が多過ぎてシリコン面積を無駄に使ってしまったり、ロジックエレメントが多過ぎて配線できなくなるといったこともある。一般的なFPGA設計では、配線の量は多いが非常に密集しているという場所がある一方で、設計エリアの中には、非常にまばらなためにそれほど多くの配線を必要としない場所もある」(Beachler氏)

 EfinixのIP(Intellectual Property)は、XLRセルをロジックとしても配線としても機能させることができる。Beachler氏は「所定の設計の各エリアにどれくらいの量の配線やロジックを割り当てるのかを、動的に決定できる」と述べる。ソフトウェアが、どれくらいのロジックとルーティングがどこに必要なのかを判断するのだ。

 「これは、非常に効率的だ。この技術は、最高クラスのFPGAと同程度またはそれ以上の性能を実現しながら、消費電力とダイ面積を半分に抑えることができる」(Beachler氏)


Efinixの独自アーキテクチャ「Quantum」の概要。EE Times Japanが2025年10月に掲載した「後発FPGAメーカーEfinixがエッジAIに本腰、製品も大幅拡充」の図版を再掲[クリックで拡大] 出所:Efinix

 同社は既に、この技術をTitanium製品ファミリーで商用化していて、より多くの処理能力を必要とするアプリケーションをターゲットとしている。新しいTitaninum Edgeファミリーは、基本的アーキテクチャは同じだが微調整が加えられている。静的消費電力は、従来のTitaniumファミリー製品の半分まで削減されている。Efinixは、シングルイベントアップセット(SEU)や、ポスト量子セキュリティ、高速I/Oなどを追加したという。

 Beachler氏は「強化された高速インタフェースは、イメージセンサー向けに最大2.5ギガビット/秒のMIPIインタフェースをサポートする。従来型のTitanium製品のMIPIブロックは、ハード化されたブロックだったが、FPGAファブリックは十分に高速なため、ソフトコントローラーとして動作可能だ」と述べる。

 「このため顧客企業は、MIPIインタフェースを配置する場所を、より柔軟に決定できる」(Beachler氏)。最大8レーンのMIPIがサポートされている。これは、それぞれの手や指に複数のセンサーが搭載されているロボティクスのようなアプリケーションに重要だ。

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