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光接続の標準規格「OCI」対応シリコン、GFが27年に投入AIインフラ向上狙う(1/2 ページ)

GlobalFoundries(GF)が、AIインフラ向けの光インターコネクトのオープン規格である「Optical Compute Interconnect Multi-Source Agreement(OCI MSA)」をサポートするシリコンを投入する。早ければ2027年になる予定だ。

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AIインフラ向けの光インターコネクト規格「OCI MSA」

 GlobalFoundries(GF)のシニアフェローであるVikas Gupta氏は、米国EE Timesの取材で「われわれは、AIデータセンター事業者が異なるサプライヤーのGPUを接続できるようにするためのオープン標準規格『Optical Compute Interconnect Multi-Source Agreement(OCI MSA)』をサポートする、業界初となるシリコンを投入する予定だ」と述べている。

 Tantra Analystの創設者であるPrakash Sangam氏によると、GlobalFoundriesは、早ければ2027年に立ち上げの可能性があるシリコン量産に向け、マイルストーンを設定したという。

 OCI MSAは、AMD、Broadcom、Meta、Microsoft、NVIDIA、OpenAIが2026年3月に設立した。同コンソーシアムは、光スケールアップインターコネクトに向けたマルチベンダーサプライチェーンの構築を目指し、ハイパースケーラー主導のエコシステムを支援している。この協定は、GPUの供給不足のリスクを回避するための対策でもあるという。


OCI MSAの設立メンバー[クリックで拡大] 出所:OCI MSA

 Gupta氏はEE Timesに対し、「OCI MSAは業界にとって、スケールアップネットワーキングの標準規格を策定するという初の試みだった。この分野はこれまで、それぞれの企業が独自のプロトコルを開発するという、無法地帯のような状態にあった。当社のシリコンフォトニクス技術は、既にこのOCI MSAプロトコルに対応する準備を整えている。われわれは顧客向けに、OCI MSAベースのシステムを構築する上で利用可能なパッケージングシステムも確保している。これは業界にとって、市場投入までの時間という点で、大きな一歩だといえる」と述べている。

 スケールアップネットワークは、データセンターラック内の複数のGPUを接続し、相互のメモリに直接アクセスできるようにすることで、複数のプロセッサを1つの仮想GPUとして動作させることが可能だ。

 アライアンスメンバーが報道向け発表資料の中で述べたところによると、ハイパースケーラーはOCI MSAに準拠することで、最高クラスのプロセッサユニット(XPU)エンジンと最高クラスのスケールアップスイッチを、共通の光物理層を介して分離し、コンピュートとオプティクスをより密接に結合できるようになるという。OCIは、銅ベースから光ベースのスケールアップアーキテクチャへの移行が可能で、銅インターコネクトの速度/電力のボトルネック解消を支援する。

 Guputa氏は「現在、OCI MSAへの取り組みを進めている顧客企業も存在する。当社は2026年中に、シリコンをテープアウトする予定だ」と述べる。

ベンダーロックインを回避する目的も

 Guputa氏は「この協定には、GPUの供給不足というリスクを回避する狙いもある」と述べる。

 「いわゆる“ベンダーロックイン”は回避したい。1つのベンダーに固定されないようにすることが重要だ。もしそのベンダーが供給不可能になれば、サプライチェーンの問題が生じてしまう」(Guputa氏)

 業界アナリストSangam氏によると、新しい標準規格の最初のビジネスチャンスとしては、AmazonやGoogleなどのハイパースケーラーが、自社サービス向けにさまざまなベンダー各社の製品をうまく組み合わせて導入するケースなどが挙げられるという。同氏は「この標準規格は、需給両面から幅広く支持されているため、潜在的なビジネスチャンスは非常に大きい」と指摘する。

 Sangam氏によると、他のファウンドリーもOCI MSAをサポートする独自の製品を提供する可能性が高いという。

 「Samsung ElectronicsとIntelはOCI MSAをサポートせざるを得ないだろう」とSangam氏は述べている。「TSMCには独自の『COUPE』ソリューションがある。しかし、アライアンスの創設メンバーで主要顧客であるNVIDIAやBroadcomがOCI MSAへの対応を強く求めた場合、TSMCも比較的容易に同仕様に準拠できるだろう」(Sangam氏)

 OCI MSAは、NVIDIAの「NVLink」やAMDのUALinkといった確立された独自規格と競合することになると予想される。

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