「半導体はAIが設計、人間は監督に」 次世代EDAへの取り組み:Keysightが解説(1/2 ページ)
キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は2026年8月26日、エンジニア向けイベント「KDES」にあわせて、「AI時代の次世代半導体設計」をテーマとしたメディアブリーフィングを開催。AIを活用したEDAや光半導体設計、マルチフィジックス対応シミュレーションといった取り組みを紹介した。
Keysight Technologies(以下、Keysight)の日本法人であるキーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は2026年8月26日、設計/開発/検証エンジニア向けイベント「Keysight Design Engineering Summit 2026 Tokyo(KDES)」を開催した。同日には「AI時代の次世代半導体設計」をテーマとしたメディアブリーフィングで、Keysightの取り組みを紹介した。
AIでEDAの課題を解決、将来的に人間はAIの監督に
Keysightは2026年1月に、同社EDAプラットフォーム「Advanced Design System(ADS)」向けのAI搭載アシスタント「Chat」「Copilot」を発表した。ChatはADSの操作などについて質問すると対話形式で回答してくれる。Copilotは電磁界シミュレーション環境内でコマンドの実行や繰り返し作業の自動化を行い、操作を効率化する。
KeysightのGlobal EDA Business Development and OperationsでSenior Directorを務めるYang Zou氏は「半導体設計の課題は、技術的課題と人間的課題に分けられる」と語る。現代の電子設計は複雑化が進んでいて、信号や電源、熱など、さまざまな要素が絡み合い膨大な数の設計変数を生み出している。この膨大な設計変数に対し、従来の反復型ワークフローで設計を進めるとなると多大な労力を要する。
また、現代は若手からベテランに至るまでエンジニアが不足しているうえ、専門的なノウハウを継承するにも時間や手間が必要だ。そこでKeysightは、EDAにAIや機械学習(ML)を活用することで、設計の効率化や時間短縮、ノウハウ共有の容易化などを実現するという。
「これまでの設計はグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)のもと、人間が手を動かして開発していたが、今は自然言語を使って、大規模言語モデル(LLM)に自動化のPythonスクリプトを作らせることができる。代理モデルや強化学習の組み合わせでシミュレーション速度も向上させられる。将来的に人間は、AIが設計や開発を自律的に完了するために監督する立場になるだろう」(Zou氏)
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