「プリウスPHV」の外部に電力を供給するためのオプションが、2012年内にも設定される予定だ。荷室下部にあった空きスペースに、同オプションに必要なDC-ACコンバータユニットを組み込むことで早期の商品化にこぎつけた。
電力変換回路の消費電力低減や小型化、軽量化が可能なSiC(シリコンカーバイド)デバイス。「CEATEC JAPAN 2012」におけるロームとアルプス電気の展示から、SiCデバイスによる小型化の方向性が見えてきた。
ホシデンは、「CEATEC JAPAN 2012」において、音声の方向を検知する指向性マイク「オートビームフォーミングマイクロホン」の試作品を展示した。2014年春から車載用途での量産を始める予定。
トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車という大手自動車メーカー3社が出展した「CEATEC JAPAN 2012」。IT&エレクトロニクスの総合展示会であるものの、電気自動車を中心に数多くの自動車が展示されていた。
日産自動車が、「CEATEC JAPAN 2012」で公開している、自動運転機能を搭載する電気自動車(EV)「NSC-2015」。自動運転に必要な周辺認識と車両制御を行うために、PC10台分に相当する処理装置を搭載している。
スマートフォンやタブレット端末に代表されるモバイル機器は多機能化や無線周波数帯のマルチバンド化が継続しており、筐体の限られた容積の中にそれらを詰め込むため、電子部品には引き続き小型化が強く求められている。それに応えるべく、寸法が0.2×0.1mm程度と極めて小さい抵抗やインダクタ、コンデンサがお目見えした。
クラリオンは、「CEATEC JAPAN 2012」において、Androidスマートフォン「Galaxy S III」と連携するディスプレイオーディオを参考出展した。
ミツミ電機は、「CEATEC JAPAN 2012」において、ホンダアクセスと共同開発した「自己発電型車載用無線スイッチ」を展示した。6種類の信号を無線で送信できる電源不要の無線スイッチで、ステアリングなどに組み込んでカーナビなどを操作する用途に用いる。
高価な材料であるITOを使わない透明導電膜を実用化できれば、有機EL照明や有機ELテレビの低価格化に大いに貢献するだろう。
東芝の考える“スマート”な冷蔵庫は、大型のディスプレイを前面に配置するとともに、バイタル情報を読み取る各種センサーや、ネットワーク機能を内蔵。調理の補助はもちろん、家族の健康管理から、快適なくらしのサポート、さらには防犯や、離れて生活する高齢の親の見守りといった、さまざまな機能を提供する。
ゴムを母材とする材料だけで音波の発生部分を構成したスピーカーである。一般的な動電型スピーカーよりも薄く軽量な上、従来の薄型・軽量のスピーカーでは減衰してしまっていた低周波の音域でも高い出力特性が得られるという。スマートフォンに内蔵したり外付けするスピーカーの他、自動車の車内騒音軽減への応用も狙う。
スマートフォンやタブレット端末から操作できる家電が次々に発売されている。CEATEC 2012では、他の家電を赤外線で操作できるお掃除ロボットや、スマートフォンからNFCを介して動作モードを設定できる洗濯機などが展示された。
パイオニアが開発中の電気自動車(EV)用非接触充電システムは、人間の接近や金属異物を検知して、使用時の安全性を確保する機能を搭載している。
「スマホは単なるリモコン代わりじゃもったいない。発想を変えれば、もっと高い付加価値を生み出せる」――。アプリックスは、既存の機器の設計を変えることなく簡単に組み込めることを特長とする小型・低価格のM2M通信モジュールで、新たな形態の“スマート家電”を提案した。
視線で電子書籍のページをめくり、画面上の地図を動かす――。マウスや指に代わる新しいユーザーインタフェース(UI)の1つとして、NTTドコモや富士通は、視線でタブレット端末やPCを操作するデモンストレーションを行った。
インターネットを利用して、スマートフォンやタブレット端末から家族やペットを見守る、遠隔見守りサービス市場が盛り上がっている。
ナビタイム ジャパンは、「CEATEC JAPAN 2012」において、HTML5対応のWebブラウザを使ってナビゲーション画面を表示する通信型カーナビゲーションシステムの研究開発成果を披露した。
パイオニアは、普及価格帯の市販カーナビゲーションシステム「楽ナビ」の新製品に、手を近づけたり、横に振ったりする動作によって、よく使う機能を操作できる「エアージェスチャー」を搭載した。
テレビ視聴の妨げとなる“外光の映り込み”。これを防ぐ新しい液晶パネル技術「モスアイ パネル」をシャープがCEATECで参考出展した。“蛾の目”という自然の生体構造からヒントを得たというその技術とは?
タイコ エレクトロニクス ジャパンは、「CEATEC JAPAN 2012」で、車載情報機器で扱うUSB 2.0やLVDS(低電圧差動信号)といった高速データ信号を伝送する際に用いる「0.50 HSL(High Speed Link) コネクタ」を展示した。2012年内に量産される車両に採用される予定だ。
NTTドコモが披露したテレビ電話用の眼鏡型端末は、複数の広角カメラを搭載している。このカメラで撮影した通話者の顔と身体、背景の画像を合成し、通話相手に送信する仕組みになっている。
IT&エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」開催まで1カ月を切った。新たに「Smart Innovation――豊かな暮らしと社会の創造」をテーマに掲げ、自動車産業界との連携による特別企画展やIEEEの国際会議も併催されるなど、見どころが増した今回のCEATECのポイントを運営事務局に伺った。
スマートフォンの専用アプリから、冷蔵庫の扉の開閉数をチェックしたり、洗濯機に投入する洗剤・柔軟剤の適量をお気に入りの銘柄を指定して確かめたり、外出先から自宅のエアコンをオン/オフしたり……。パナソニックがクラウド経由でさまざまな機能を利用できる「スマート家電」の新製品群を発表した。
東日本大震災の前後で、消費者が求めるものが変わった――。その変化を受けて、三菱電機は“つながり”や“スマート”を重視した新しいコンセプト「SMART QUALITY」を提案する。
IT&エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」の開催概要説明会が開催。デジタル家電を主軸とした昨年までの方向性を改め、「スマート化」へ変更。IEEEの国際会議も併催するなど「脱・デジタル家電ショー」を目指す。
日産自動車は、「CEATEC JAPAN 2012」において、自動運転機能を搭載する試験車両「NSC-2015」のデモンストレーションを行う。この自動運転機能は、2011年末の「東京モーターショー」で発表した「オートメーテッド・バレーパーキング(AVP)」を具現化したものだ。
「CEATEC 2012」におけるTDKのテーマは「素材技術で社会インフラの進化に貢献」だ。今後の成長が見込まれる「次世代情報通信市場」「エネルギー関連市場」、そして、今年を磁石元年と定めて技術開発に力を入れている磁石に分けて最新製品や技術の展示とデモを行なう。
三菱自動車は、「CEATEC JAPAN 2012」で、2013年初頭に発売予定の軽トラック電気自動車(EV)「MINICAB-MiEV TRUCK」を初公開する。外部電力供給装置「MiEV power BOX」を接続して、農作業におけるEVの新しい活用方法を提案するという。
「CEATEC 2012」におけるローデ・シュワルツ・ジャパンのテーマは『豊かな暮らしと社会の創造をささえる最新の測定ソリューション』だ。4K2K動画信号によるAVインタフェースの測定ソリューションやNFCデバイスのRF評価ソリューションなどを展示する。
トヨタ自動車が「CEATEC JAPAN 2012」に初出展する。超小型電気自動車(EV)「コムス」ベースのコンセプトカー「Smart INSECT」を披露し、便利で快適なカーライフをサポートする対話型サービスの実演などを行う。
日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は「CEATEC 2012」において、LabVIEWとハードウェアプラットフォームによって実現できるグラフィカルシステム開発アプローチを紹介。簡易ロガー計測から、高周波計測、組み込みまで対応するさまざまなデモを展示する。
「CEATEC 2012」における村田製作所の展示テーマは『Smart Community、Smart Personal Network』だ。快適でエコな生活を実現や、スマートフォンやヘルスケア機器などの小型・高機能化に貢献する製品・技術を展示する。
「CEATEC 2012」にグループ再編後では初出展するパナソニック デバイス社のテーマは『〜この地球(ほし)の、未来を築く先進デバイス〜』だ。世界最大級の総合デバイスメーカーとして、重点を置く「環境インフラ」、「環境対応車」、「モバイル」分野で先進デバイスや幅広いソリューションを展示する。
村田製作所と幸和製作所は、電動歩行アシストカー「KeePace(キーパス)」を共同開発した。倒立振子制御技術などが組み込まれた「アシスト制御システム」を進化させ、坂道での歩行サポートや旋回機能を強化している。
「CEATEC 2012」でのテクトロニクスのテーマは『スマート・イノベーションを支える、テクトロニクスの革新の計測ソリューション』。ノイズ対策や高効率スイッチング電源など、さまざまな計測課題に対応したソリューションをセミナーと併せて展示する。
「CEATEC 2012」におけるアジレント・テクノロジーの展示テーマは、ワイヤレス・モビリティに対応する測定ソリューションだ。定評ある同社の測定技術を投入した高性能のハンドヘルド測定器やIEEE802.11ac向け測定環境、スマートメーター向けソリューションを展示する。
「CEATEC 2012」でのロームのテーマは『Power and Smart 〜“効エネ”で、新しいくらし・社会の扉をひらく!〜』。パワー/センシング/光の各デバイスを中心に、ロームグループの総合技術力を見せる。今年はラピスセミコンダクタも展示に加わる。
「CEATEC 2012」におけるタイコ エレクトロニクス ジャパンの展示テーマは『つなげよう、無限の可能性へ』。例年注目を集める特設ステージには、限りなく広がる宇宙を再現した来場者参加型の「衛星ゲーム」を用意している。
アプリックスは、既存製品のスイッチやLEDといった信号線に無線通信モジュールを接続し、信号線に流れる電気信号をそのまま取得するという新しいコンセプトのM2M用モジュールの生産を開始した。
エレクトロニクス業界の一大イベント「CEATEC 2011」が幕を閉じた。本稿では、会場で注目を集めていた各社の展示をフォトギャラリー形式でお伝えする。
エレクトロニクス業界の一大イベント「CEATEC 2011」の注目展示を写真で振り返るフォトギャラリーの後編。世界第1位に輝いたあのスーパーコンピュータに搭載された“トーフ”とは? そしてNTTドコモのブースに並んだ食品サンプルはいったい何のデモ?
CEATEC JAPAN 2011のシャープブースでは、I3(アイキューブド)研究所と共同開発した「ICC 4K液晶テレビ」の試作機を紹介。ハイビジョンの映像信号から4K映像を“創造”できる大画面テレビ向け新技術だ。
ここ最近、注目を集めるワイヤレス給電技術の試作品やデモも、「CEATEC JAPAN 2011」に数多く披露されていた。
TE Connectivityが展示していたさまざまなコネクタ/電子部品のうち、3つの展示をピックアップして紹介する。
次世代パワーエレクトロニクス研究開発機構(FUPET)が、40kW/lのパワー密度を持つオールSiCインバータを開発した。今後はスイッチングノイズを低減するなどして実用化に近づける方針だ。
太陽誘電が開発した「DVD」は、書き込み読み出しができないかわりに発電できる。なぜこのようなものを開発したのか。コストダウンに適しており、新しい用途が開けるからだ。
TDKが開発した薄膜バンドパスフィルタ「TFSBシリーズ」は、スマートフォンや携帯電話機といったモバイル機器の無線LAN通信やBluetooth通信の高周波回路に使う。
富士通が開発した全固体二次電池は、半導体製造プロセスを応用した気相プロセスで製造することが可能だ。エネルギーハーベスティングデバイスのバックアップ電源などの用途に向ける。
シャープの「EVスマートパワーコンディショナ」は、EVの充電、EVからの給電、太陽光発電システムとEVの連携など、スマートハウスとEVの電力連携を1台の装置で行うことができる。
CEATEC JAPAN 2011、米iRobot社の日本総代理店を務めるセールス・オンデマンドのブースでは2011年10月7日発売の新製品「ルンバ 700シリーズ」の他、iRobot社が手掛ける各種ロボットが展示された。その模様を多数の写真でお届けする。
東芝は、リモコン操作でも待機時消費電力を0Wにできる「ecoチップ」を搭載した液晶テレビの試作品を公開。試作品のベースモデルの待機時消費電力が約0.13Wであるのに対して、試作品は0Wになることを示した。
パイオニアは、広さの限られている駐車スペースに設置しやすいように、送電モジュールに電力変換回路と無線通信機能を一体化したEV/PHEV向け非接触充電システムを開発した。パナソニックも、IHクッキングヒーターの技術を活用したシステムを開発中だ。
NTTぷららが制作した4K2Kの高精細な映像コンテンツを、東芝が発表したばかりの新型液晶テレビに映して見せた。技術検討の段階であり、商用化については現時点では未定である。
タムラ製作所の新型ACアダプタは、ノートPCなどの機器がシャットダウンされると待機状態に切り替わり、無駄な消費電力を抑える機能を備えている。待機時の消費電力は、一般的なACアダプタの1/100以下だという。
三菱電機はCEATEC JAPAN 2011で「鉄道車両内におけるパーソナルな情報提供サービス」の展示デモを披露した。乗客の安心・便利を実現するスマートフォンを活用した情報サービスとは? 現在運行中の実験車両(山手線)に乗って試してきた!!
京セラが開発したタッチパネルは、タッチパネルを振動させる周波数や振幅を圧電素子で変えることで、タッチパネルに触れたとき、「クリック感」や「ぐにゃりとした感触」、「押し込んだ感覚」といったさまざまな感触を与えられる。
アルプス電気が開発したRFモーションセンサーを使えば、人体のわずかな動きを検出できる。空間に放射した電磁波と、対象物で反射して戻ってきた電磁波との位相差を測定することで、対象物の動きを検出する。
実装面積が1.2×1.0mmのいわゆる1210品で、厚みは0.35mmである。今回のCEATECでは大真空が0806品と1008品を参考出品しているが、製品化の時期は未定としている。両社の現行の最小品はともに1612サイズ。東京電波は小型品の市場投入で先行する。
大真空は水晶片やパッケージの設計/加工技術を磨くことなどで、実装面積が0.8×0.6mmと小さい水晶振動子を開発した。世界最小だと主張する。製品化の時期については、現時点では未定だとした。
小型液晶テレビから超大型「オーロラビジョン」まで、あらゆるサイズ&デバイス&独自技術を持つ三菱電機。CEATECブースでは、レーザープロジェクタ技術を活用した色鮮やかなテレビに注目が集まるなど、特徴ある映像機器群を紹介していた。
負極に炭素系材料ではなく酸化物系材料のチタン酸リチウムを使う、急速充電に対応可能なリチウムイオン二次電池を内蔵した着脱式のジャケットである。スマートホン本体の電池に比べて容量はやや少ないが、10分と短時間で満充電できる。
映画館で普及が進んでいる4K2K(4096×2160画素)の高精細な映像フォーマットに対応した家庭用プロジェクタが登場した。ソニーによれば世界初だという。
情報通信研究機構が開発した大画面裸眼立体映像表示技術は、従来課題だった解像度と自然な立体感の両立を目指した技術だ。
KDDIの新聴覚スマートフォンは、内蔵した圧電素子を使って筐体(きょうたい)全体を震わせる。騒音のある場所でも音声を聞きとりやすく、耳栓やイヤフォン、ヘッドフォンをしていてもその上にスマートフォンを当てることで通話できるという利点がある。
村田製作所が展示した未来のリモコンのコンセプト展示は、三井化学と関西大学と共同で開発した高透明度有機圧電フィルムを使ったもの。非焦電性という特徴がある。
ロームは、独自の個片化技術を開発することで、03015サイズのチップ型抵抗器の製品化のめどをつけた。2012年春にサンプル出荷を始める予定である。
日産自動車は、「CEATEC JAPAN 2011」において、高床式の未来型スマートハウス「NSH-2012」で消費する電力を、電気自動車「リーフ」から供給するデモンストレーションを行っている。その中核を担う電力制御装置は2011年度末までに市場投入される見通し。