特集
全てを包むLED照明、照明の未来は「紫」活用で開く:LED/発光デバイス LED照明(1/8 ページ)
照明は、「白色LED」が主流になる。「省エネ」の社会要求を背に、これまでの白熱電球や蛍光灯から白色LEDへと今まさに照明は変曲点を迎えようとしている。
照明は、「白色LED」が主流になる。「省エネ」の社会要求を背に、これまでの白熱電球や蛍光灯から白色LEDへと今まさに照明は変曲点を迎えようとしている。
もともと、消費電力が低く長寿命な光源として注目されてきた白色LEDが、ここにきて広く普及する道筋が明確に見えてきた理由の1つは、エネルギ変換効率の向上である。90〜110lm/Wという直管型蛍光灯のレベルに達するのも時間の問題だ。早ければ2010年にも到達する見通しである。第1部では、次世代照明の位置を不動のものにしているLED照明の市場動向を解説する。
ただし課題もある。「演色性」が低いことと、「熱」に弱いことだ。演色性が低いと、照明を照らしたときの色の再現性が悪くなる。一方、熱対策をしなければ、寿命が極端に短くなってしまう。だが、これらも解決しつつある。演色性については、紫(近紫外)LEDの活用が有効だ。実際にこのような手法で対策を図る事例が出てきた。これについては、第2部で説明する。第3部では、LED照明の「アキレス腱」である熱の問題に焦点を当て、熱対策の1つである新たなタイプの放熱基板を紹介する。
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