ルネサス、米沢や津軽など4拠点で生産を再開:ビジネスニュース 震災復興
東北地方太平洋沖地震によってルネサス エレクトロニクスを含むグループ国内22拠点のうち、8つの拠点で生産を停止していたが、今回、それらのうち4拠点で新たに生産を再開した。
ルネサス エレクトロニクスは、2011年3月22日に生産拠点の状況について最新情報を発表した(関連記事「ルネサス、地震により停止していた一部生産を再開」、図1)。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によってルネサス エレクトロニクスを含むグループ国内22拠点のうち、8つの拠点で生産を停止していたが、今回、それらのうち4拠点で新たに生産を再開した。
半導体後工程を受け持つルネサスハイコンポーネンツ(青森県北津軽郡鶴田町)とルネサス北日本セミコンダクタ 米沢工場(山形県米沢市)が3月19日から相次いで生産を再開しただけでなく、半導体前工程を担う2拠点、ルネサス北日本セミコンダクタ 津軽工場(青森県五所川原市)と、ルネサス山形セミコンダクタ 鶴岡工場(山形県鶴岡市)でも、生産能力の一部を使った生産をそれぞれ3月20日に再開した。ただし、「津軽工場と鶴岡工場は停電こそないものの、電力会社から供給される電力量が絞られており、鶴岡工場では生産能力の2割の水準で操業している」(ルネサス エレクトロニクス)。
今回生産を再開した4拠点以外の拠点の立ち上げも進んでいる。ルネサス東日本セミコンダクタ 東京デバイス本部は地震による被害もなく3月16日の時点ですでに生産を再開しており、ルネサス エレクトロニクス 高崎工場(群馬県高崎市)とルネサス エレクトロニクス甲府工場は立ち上げ準備中である。
一方、300mmの生産ラインを備えるルネサス エレクトロニクス 那珂工場(茨城県ひたちなか市)は、照明用など一部の通電が再開したばかりであり、クリーンルーム内の状況確認を始めた段階である。
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