iPhone/iPad裁判、Samsung ElectronicsがAppleを逆提訴:ビジネスニュース 特許/知財
Appleが4月15日にSamsung Electronicsを提訴したことに続き、今度はSamsung Electronicsが10件の特許の侵害を理由にAppleを提訴した。
Samsung Electronicsは2011年4月22日に、Appleが特許を侵害したとして、提訴したと発表した。
Samsung Electronicsは、Android搭載スマートフォン「GALAXY」やタブレットPC「GALAXY Tab」などを市場に投入し、Appleと競合するメーカーだ。その一方でAppleに対し、iPhoneやiPadの最新機種の心臓部を構成するマイクロプロセッサやNAND型フラッシュメモリを供給している(関連記事「【iPad 2分解・続報】メインプロセッサ「A5」、従来品「A4」に続きサムスンが製造」)。
Samsung Electronicsは、AppleのiPadとiPhoneが10件の特許を侵害していると主張し、2011年4月21日付けで、韓国とドイツの裁判所に訴状を提出したことを明らかにした。Appleは、このわずか1週間前の4月15日に、Samsung ElectronicsのスマートフォンやタブレットPCが、iPhoneとiPadのデザインを露骨に模倣し、特許を侵害したとして、米カリフォルニア州北部の連邦地裁に提訴したばかりだった。
今回の法的な争いは、株主の不安を軽減させるためとの見方もあり、短期的には両社のビジネス上の関係が危機的な状況に陥ることはないとみられている。しかし長期的には、Appleが主要な競合相手に対し、半導体チップの供給をシステムレベルで依存しているという状態によって、何らかの問題が発生する可能性が考えられる。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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