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電気自動車がアナログICの需要を後押し、2018年には市場規模が20億米ドルにビジネスニュース 市場予測

電気自動車/ハイブリッド自動車向けのアナログ半導体市場が好調だ。市場規模は2018年には20億米ドルに達するとみられている。アナログICメーカーにとっては、大きなビジネスチャンスが広がっている。

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 米国の市場調査会社であるStrategy Analyticsによると、電気自動車(EV)およびハイブリッド自動車(HEV)向けのアナログ半導体市場は、2011年から2018年にかけて約4倍に成長し、20億米ドル規模に達する見込みだという。

 同社が発表したリポートによると、EVとHEVに使用されているICのうち、92%がアナログICである。EV/HEV向けのアナログICの市場は、2011年から2018年の間に、年平均成長率23%で成長する見込みだ。一般的な自動車向けアナログICの年平均成長率は7.2%と予測されていることから、これを大幅に上回ることになる。

 Strategy Analyticsは、EV/HEV向けのパワートレイン制御用半導体市場において、全体の78%を電源系のアナログICが、14%を電源系以外のアナログICが占めるとみている。また同社の予測では、今後も引き続き、交流モーターのインバータに使うハイパワーIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)が、パワーアナログ半導体の需要の大半を占める見込みだという。

 Strategy Analyticsの自動車業務部門でバイスプレジデントを務めるChris Webber氏は、発表資料の中で、「デジタルICは、HEVやEVを駆動させるための頭脳として機能する。一方のアナログICは、さまざまなパワートレインを制御するためのインタフェースや測定機能、保護機能などを提供する、いわば手足のような役割を担っている。アナログICメーカーにとっては、大きなビジネスチャンスが広がっていくだろう」と述べている。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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