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TIがNational Semiconductorの買収を完了、2011年第3四半期決算から業績に計上へ:ビジネスニュース 事業買収
TIがNational Semiconductorの買収を完了した。TIは、2011年第3四半期決算からNational Semiconductorの実績を計上する方針である。
Texas Instruments(TI)は2011年9月23日(米国時間)、National Semiconductorの買収を完了したと発表した。
TIによると、同年4月に発表したNational Semiconductorの買収について、関連する諸規定の審査を全て終了するとともに、National Semiconductorの全ての株主から承認を得たとしている。これにより買収作業は完了し、今後は、National Semiconductorの5000人以上の従業員をTIのアナログ事業部門に統合する作業に入る。TIは、2011年10月24日(米国時間)に発表する予定の第3四半期決算から、National Semiconductorの業績を計上する方針である。
今回の買収により、TIのアナログ製品のポートフォリオは約4万5000種類まで増加する。また、営業人員の規模は、National Semiconductorの10倍に拡大される。そして、買収後のTIの総売上高のうち、50%強をアナログ製品が占めるようになる。
なお、両社の日本法人については、「日本テキサス・インスツルメンツに、ナショナル セミコンダクター ジャパンが統合されることになる。ただし、現時点において統合作業の具体的なステップや完了時期は未定だ」(日本テキサス・インスツルメンツ広報部)という。
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