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iSuppliが2011年の半導体市場予測を再び下方修正ビジネスニュース 市場動向

複数の市場調査会社が、2011年における半導体市場の売上高予測を下方修正している。アナリストは、「依然として続く景気低迷に悪影響を受けている」と指摘する。

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 米国の市場調査会社であるIHS iSuppliは2011年9月21日、2011年における半導体市場の成長予測を下方修正した。その理由として、経済不況が続き、消費者の購買意欲が依然として低いことを挙げている。こうした下方修正は、過去2カ月において2回目となる。

 iSuppliは今回、2011年における世界半導体売上高について、前年比2.9%増の3133億米ドルと発表した。2011年8月の時点では、売上高は前年比4.6%増と予測していたため、これを下方修正したことになる。なお、この4.6%増という数値も、2011年6月に予測していた7.2%増から下方修正したものであった。

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半導体市場の成長率予測(出典:IHS iSuppli)

 他にも数社の市場調査会社が、ここ数週間の間に、2011年における半導体市場の予測を下方修正している。例えば、IC Insightsのプレジデントを務めるBill McClean氏は、2011年の世界半導体市場について、2011年初めの時点では成長率が10%だとしていた。しかし、2011年9月には、「2010年比で5%増程度となり、横ばい状態が続く見込みだ」と修正している。またGartnerも、2011年の半導体市場の売上高について、以前は5.1%増としていたが、2011年9月には、2010年比でわずかに減少する見込みだと下方修正した。さらにSemico Researchも、6%増としていた予想を、同じく2011年9月に、2%減とした。

 iSuppliのエレクトロニクスサプライチェーン&半導体部門でバイスプレジデントを務めるDale Ford氏は、発表資料の中で、「エレクトロニクス市場および半導体市場は、依然として続く景気低迷による悪影響を受けている」と述べている。

 さらにFord氏は、2012年の世界半導体市場も、長引く景気低迷の影響を受けると予測する。iSuppliは、「2012年の世界半導体市場の成長率は、3.4%にとどまる見込み」だと予測している。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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