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タイの洪水でHDDの供給不足は深刻に、PCメーカーにも大打撃ビジネスニュース(1/2 ページ)

タイの洪水は、HDDだけでなく、PCやその他の電子機器にも影響を及ぼし始めている。PCメーカーは、製品の出荷量が予測を下回ることを相次いで発表した。

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 タイで続いている洪水の影響で、HDDが供給不足に陥っている(関連ニュース)。これにより、PCの価格や供給にも影響が出始めているという。

 ASUSTeK ComputerやAcer、Samsung Electronicsなどを含む複数のPCメーカーは、部品不足の影響により、2011年第4四半期の利益が減少に転じる可能性があることを認めている。

 AcerのCEO(最高経営責任者)であるJT Wang氏は、投資家に対して「タイの洪水によるHDDの供給不足の影響で、PCのサプライチェーン全体が滞っている」と説明した。

 Wang氏は、「これは当社が自力で解決できる問題ではない。HDDは5〜20%値上がりしている。利益を確保するには、ノートPCの価格を上げざるを得ない」と述べている。

 Acerは、部品のサプライチェーンへの影響を受け、2011年第4四半期の出荷数は前期比で最大10%減少するとの見通しを示した。さらに、2011年10月31日のデータでは、同社のシェアはわずかではあるが落ち込んでいる。洪水が発生する前は、Acerは「2011年第4四半期におけるノートPCの出荷数は、横ばい、あるいは5%程度増加する」と見込んでいた。

 Acerと同じく台湾のPCメーカーであるASUSTeKも、タイの洪水でサプライチェーンが影響を受けたことから、2011年第4四半期の出荷予測を下方修正している。

 ASUSTeKのCEOであるDavid Chang氏は、Reuters(ロイター通信)に対し「HDDの代替品はほとんどないと言っていい。現在の状況が続けば、ノートPCだけでなく、デスクトップPCの製造にも影響が及ぶ恐れがある。その他の部品の出荷も落ち込むことになるだろう」と語った。

 Samsungも、部品の供給が制限されることにより、同社のPC売上高に影響が及ぶとみている。Samsungは2011年10月に業績予測を発表し、「当社のPC売上高は、予測を下回る見込みだ」と述べた。

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