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TIがマイコン事業の拡大を加速、「売上高を2013年までに倍増」ビジネスニュース 企業動向(2/2 ページ)

Texas Instrumentsがマイコン事業を拡大させている。「MSP430シリーズ」や「C2000シリーズ」、そしてARMのマイコン向けプロセッサコア「Cortex-Mシリーズ」を搭載する「Stellarisシリーズ」を含めて製品ラインアップを大幅に強化し、2013年までにマイコン事業の売上高を2010年比で倍増させる方針だ。

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車載マイコンは2015年までに倍増

 マイコン事業を拡大して行く上で、無視できないのが車載マイコン市場である。ルネサス エレクトロニクスのマイコンがトップシェアである理由は、国内外の自動車メーカーに幅広く車載マイコンが採用されていることが大きな要因となっている。TIの場合、Herculesシリーズを中心に、マイコン事業の売上高の25%が車載向けとなっている。Roller氏は、「車載分野は他の機器よりも開発サイクルが長い。このため、車載マイコンについては、売上高倍増の達成時期を2015年に定めた」説明する。

 現在、Herculesシリーズ以外の製品シリーズで車載機器に採用されている事例としては、MSP430シリーズがキーレスエントリ、C2000シリーズが電動パワーステアリングや追従走行機能であるACC(Adaptive Cruise Control)などに限られる。そこで、2015年の売上高倍増に向けて、MSP430シリーズとC2000シリーズの車載機器向けラインアップを増やす計画である。具体的には、MSP430シリーズで、2011年末までに50品種、2012年末までに200品種について車載グレードの認定を完了させる。C2000シリーズでは、電気自動車やハイブリッド車などの走行モーターや、急速充電器などの充電制御に適した製品を投入する。これらに加えて、日本、韓国、中国の自動車メーカーや車載機器メーカー向けに、ISO 26262への準拠を可能にするHerculesシリーズを拡販する計画だ。

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