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IEEE、100GbEに向けて25Gビット光インタフェースの策定へ有線通信技術

10ギガビットイーサネット(GbE)の普及が進む中、市場では100GbEへの需要も高い。IEEEは、この次世代規格に向けて、新しい光インタフェースの策定に乗り出した。

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 IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)は、次世代規格である100ギガビットイーサネット(GbE)の実現に向けて、伝送速度が25ギガビット/秒(Gbps)の光インタフェースを策定する研究グループを立ち上げた。この光インタフェースは、10Gbpsのケーブル10本(10×10Gbps)で構成する現在の100Gbネットワークに比べてケーブル数が少なくて済むため、コストと消費電力を低減できる。

 研究グループは、3つの規格の策定を目指す。1つ目はマルチモードファイバの規格である。同規格では直径50μmのファイバを用いるとみられており、波長は850nmで、伝送距離は最大100mである。2つ目はシングルモードファイバの規格で、直径9μmのファイバを使用し、波長は約1300nm、伝送距離は最大10kmとされている。

 3つ目は、光モジュールとASICの間を、4×25Gbpsの構成で結ぶインタフェース規格である。この規格は、従来のモジュールで使用されている10×10Gbpsのマルチプレクサの代わりに4×25Gbpsを採用することで、モジュールの小型化とシステムの高密度化を実現するという。

 Applied Micro Circuitsの技術担当シニアディレクタで、研究グループ長を務めるDan Dove氏は、「エンジニアが製品開発に着手できるように、2012年末までには仕様のベースラインを策定する計画だ。3つの規格の最終仕様は、2013年末には完成させたい」と述べている。

 Dove氏は、「市場では次世代100GbEへの移行が求められており、現在の10×10Gbpsから4×25Gbpsに移行すべき時が来たと考えている。100GbEの需要はあるが、現在のままではコストが見合っていない」と続けた。

 米国の市場調査会社であるLightcountingでデータ通信のシニアアナリストを務めるKimball Brown氏は、「10GbEは広く普及しており、今後3年間で1GbEを上回ると予想される。また、40GbEと100GbEの普及も急速に進むと予測している」との見解を示した。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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