PCで“健考”しませんか? コンティニュア機器がいよいよ家庭にも:センシング技術 医療/ヘルスケア
情報通信技術を活用した健康管理サービスや、医療/ヘルスケア機器を相互に連携するためのガイドラインを策定する「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」の規格に準拠した機器がいよいよ一般家庭でも使われるようになる。今週、インテルが対応機器を使ったデモを品川駅で実施している。
インテルは2011年11月9〜11日の期間、PCを使った健康管理を紹介する体験デモを品川駅構内で実施している。健康状態のバロメータとして重要な血圧を血圧計で測定し、結果をPCとインターネット上の健康管理サービスにアップロードするというもの。アップロードは自動なので、手間なく測定値を記録できる。日々の値を継続的に記録することで、血圧値の推移をひと目で把握できることを紹介していた。「健康について考えるきっかけにしてほしい」(同社)。
この体験デモで特筆すべき点は、一般向けとしては業界初となるコンティニュア規格対応の血圧計を使っていることだ。コンティニュア規格とは、情報通信技術を活用した健康管理サービスや医療/ヘルスケア機器を相互に連携するための標準規格で、コンティニュア・ヘルス・アライアンス(Continua Health Alliance)によって策定されている(関連記事)。この規格に対応することで、歩数計や血圧計、体組成計といったこれまで単独で使われていたヘルスケア機器が、インターネットサービスとシームレスに連携できるようになる。健康管理の指標を他の利用者と比較したり、蓄積した指標データを医師にチェックしてもらうといった新しいアプリケーションが考えられている。
これまで、法人向けのコンティニュア規格対応ヘルスケア機器は幾つか製品化されていたが、一般向けは製品化されていなかった。
体験デモに使われている血圧計は、エー・アンド・デイが開発した「UA-851PBT-C」。11月下旬に販売を開始する予定である。血圧計のデータを送るPCとしては、パナソニックと東芝からコンティニュア規格に対応した機種が発売されており、インターネット上の健康管理サービスとしてはNTTレゾナントの「goo からだログ」がある。インテルは、PCの新しい用途として健康管理を提案しており、コンティニュア・ヘルス・アライアンスの活動を支援している。
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