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太陽電池の明るい未来――欧州最大の独立研究機関が最新状況報告(後編)ビジネスニュース フォトギャラリー(1/5 ページ)

後編でも引き続き、IMECが取り組む無線技術や人体通信網、太陽電池といった研究プロジェクトを紹介する。

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IMECの最新状況報告【前編】へ

デジタルテレビに無線技術を搭載する

 IMECの研究者であるLiesbet Van der Perre氏(図15)は、再構成可能(リコンフィギュラブル)な無線技術をデジタルテレビに適用すべく、世界中で販売されている全てのテレビに搭載可能な半導体チップを開発している。パナソニックやルネサス エレクトロニクス、Samsung Electronicsは、IMECのパートナー企業として、「green radio」という研究プログラムに参加している。

 Van der Perre氏は、「ここ数カ月の間、新しい標準規格に対応する上で、柔軟性の重要度が高まっている」と述べる。

図15 IMECのLiesbet Van der Perre氏
図15 IMECのLiesbet Van der Perre氏

 同氏は、「われわれが最初に開発した無線技術は、コストや消費電力がまだ高く、一部の企業から『技術としては未完成である』との指摘もあった。しかし今回、コストや消費電力を、ASICと同等またはそれ以下まで削減することに成功した」と語る。

 研究チームは、LTE(Long Term Evolution)向けに再構築可能なチップの開発にも取り組んでいる。また、次世代無線LAN規格の5GHz帯および60GHz帯の両方に対応可能なチップセットも開発中だという(図16)。

図16 5GHz/60GHz帯に対応可能なチップセット
図16 5GHz/60GHz帯に対応可能なチップセット
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