ニュース
20XX年の未来が目の前に、サプライヤも電動技術を積極提案:東京モーターショー2011 フォトギャラリー(2/3 ページ)
「第42回東京モーターショー2011」(2011年12月3〜11日、東京ビッグサイト)では、国内の自動車メーカーやティア1サプライヤを中心にコンセプトカーや最新技術が数多く展示されている。ここでは、自動車の将来像をイメージして開発されたコンセプトカーや、ティア1サプライヤの電動技術を中心にリポートする。
液体燃料や水素吸蔵合金を使う燃料電池車も
ダイハツは、独自開発の小型液体燃料電池を搭載するFCV「FC 商 CASE」を披露した(図5)。床下に燃料電池システムを配置したことに加え、座席を折りたたんで収納できるので、移動販売車などの“商”用車としての利用にも適している。
Daimlerは、「Mercedes Benz」ブランドのコンセプトFCV「F125!」を公開した(図6)。水素吸蔵合金を用いた低圧の燃料電池タンクや、全固体タイプのリチウムイオン電池であるリチウム硫黄電池など、同社の15年先を見すえた将来技術が搭載されている。
左の図5はダイハツの「FC 商 CASE」。搭載する燃料電池の燃料は液体のヒドラジン1水和物である。電極に白金などの貴金属材料を用いないことも特徴となっている。右の図6はDaimlerの「F125!」。「Mercedes Benz Sクラス」の2025年の姿をイメージしている。ボディやシャシーに炭素繊維を用いることで軽量化も図っている。
ヤマハ発動機が披露した、原付1種の3輪電動スクータ「EC-Miu」(図7)と、折り畳み可能な電動アシスト自転車「PAS WITH」は、トヨタ自動車が開発中のエネルギー管理システム「トヨタスマートセンター」と連携する機能を備える。
ティア1サプライヤの三菱電機も、EVベースのコンセプトカー「EMIRAI」を展示した(図8)。リアプロジェクションディスプレイや湾曲液晶ディスプレイなどにより曲面に対して映像を表示できるデバイスをはじめ、同社が開発中の車載システムを多数搭載している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.