2012年の注目ガジェットをずらり紹介、タブレット経済圏がますます拡大:ビジネスニュース フォトギャラリー(1/4 ページ)
ホリデーシーズンを控え、消費者向け電子機器の市場では、2012年の注目製品――ホットガジェット――への関心が高まっている。単機能の製品が鳴りを潜める一方、多機能な製品であるタブレット端末やスマートフォンが引き続き注目を集める。それらと連携してユニークな機能を提供するガジェットも続々登場する。
ホリデーシーズンと「2012 International CES(Consumer Electronics Show)」の開催時期が近づき、消費者向け機器の市場では2012年の注目製品に期待が高まっている。
とはいえ、2012年も、「2011年と同様にタブレット端末、しかもAppleの『iPad』が最大の注目製品になる可能性が高い」とみるアナリストも多いという。市場調査会社である米国のIHS iSuppliで消費者向け機器の主席アナリストを務めるJordan Sulburn氏は、「今シーズン、非常に熱い市場といえるのは、実際のところタブレット端末市場だけかもしれない。同市場では、人気の続くiPadに加え、Amazonの『Kindle Fire』や米書店大手Barnes & Nobleの『NOOK Tablet』の販売も始まった」と話す。
Sulburn氏は、「Kindle FireとNOOK Tabletは、売上高でも販売台数でもiPadには及ばない。しかし、新たにタブレット市場に投入されたこれらの製品は健闘しており、同市場全体の活性化にもつながるだろう」と述べる。
iSuppliは、「iPadの出荷台数は、2011年は4420万台に、2015年には1億2010万台に達するとみられる。iPadは、2011年に出荷されたタブレット端末の74%を占めるが、2015年にはこの割合は43.6%に減少すると予想される。ただし、2013年までは、タブレット端末の出荷台数の半数以上をiPadが占めるだろう」と予測する。
スマートフォン市場も好調が続く見通しだ。iSuppliは最新の報告書で、スマートフォンの出荷台数は、2010年の2億9430万台から、2015年には10億台以上に増加するという予測を示している。2012年の出荷台数は、6億台に上る見込みだという。
Appleは、タブレット端末市場と同様にスマートフォン市場でも、少なくとも売上高とブランドイメージにおいては、首位の座を維持する見通しだ。しかし、スマートフォン市場はタブレット端末市場とは異なり、激しい競争が展開されている。市場調査会社の米Strategy Analyticsによると、「iPhone」のシェアは、2011年第2四半期の20%から、同年第3四半期には17%に減少した。ただし、シェアが減少した主な要因は、ユーザーが次世代iPhoneを待って購入を控えていたことにあるという。多くの人が「Appleは2011年10月に『iPhone 5』を発売する」と期待していたが、その期待に反して同社が発売したのは「iPhone 4S」だった。
2012年には、Samsung ElectronicsやMotorola、HTC(High Tech Computer)などがスマートフォンの新機種を発売するとみられており、Appleの圧倒的に優位な立場が脅かされる可能性もある。
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