2012年の注目ガジェットをずらり紹介、タブレット経済圏がますます拡大:ビジネスニュース フォトギャラリー(2/4 ページ)
ホリデーシーズンを控え、消費者向け電子機器の市場では、2012年の注目製品――ホットガジェット――への関心が高まっている。単機能の製品が鳴りを潜める一方、多機能な製品であるタブレット端末やスマートフォンが引き続き注目を集める。それらと連携してユニークな機能を提供するガジェットも続々登場する。
iSuppliのSelburn氏は、「メディアタブレットやスマートフォンなどの普及が急速に進んだことによって、クリスマスシーズンに購買が期待される家電製品の種類が少なくなった」と指摘する。以前は需要のあったスタンドアロン製品の機能が、タブレットやスマートフォン、テレビ、セットトップボックスなどに統合され、1台で多くのことができるようになったためだ。
iSuppliは、2011年7月に発表した報告書で「タブレット端末やスマートフォンのような多機能製品の出荷数が急増することで、2011〜2015年にかけてMP3プレーヤやデジタルスチルカメラのような、単機能のポータブル製品の出荷数が低迷する」という予測を示している(関連ニュース)。
スマートフォンやタブレット端末の成長によって、消費者向け機器の市場では他にも大きな変化が起きている。「いまや注目製品の多くは、実際に手に取れるような『もの』ではなく、新しい『アプリ』になっている。今後は、クリスマスツリーの下にアプリを並べようとして苦労する人が増えるかもしれない」(Selburn氏)。
一方で、スマートフォンやタブレット端末を利用する面白いガジェットも続々登場している。
例えば、MyForceは、“モバイルボディガード”として機能する、パーソナルセキュリティサービスのアプリを提供している。ワンタッチでセキュリティ監視チームに警報が届く。MyForceは、「このセキュリティシステムは、それぞれの警報に応答したり、警報を追跡したりすることができる」と述べている。
次は、Brookstoneが開発したリモコンヘリコプター「Parrot AR.Drone」だ。Wi-Fi接続機能や加速度センサー、ビデオカメラなどを搭載しており、Appleの「iOS」やAndroidを搭載した機器で操作する。希望小売価格は299米ドルに設定されている。
また、同じくBrookstoneが発表した「Tankbot」は、iOSまたはAndroid搭載端末で操作できるラジコンカーだ。赤外線による障害物検知機能や、状況を自分で判断する機能などを備えるため、周囲を探索したり、迷路を進んだり、競争させたりすることも可能だ。数種類のカラーを取りそろえており、小売価格は29.99米ドルから。
「Rove Spy Tank」も、Brookstoneの製品である。人間(あるいは犬でも)の後について動いたり、先導して動いたりする。AR.Droneと同じように、iPhoneやiPad、「iPod touch」にインストールしたアプリで操作できる。Rove Spy Tankは、これらの端末とWi-Fiで接続し、内蔵マイクで拾った周囲の音声を端末に送る。通信距離は、障害物が無い場合で200フィート(60メートル)。使い道はいろいろと考えられそうだ。販売価格は149.99米ドルである。
また、Brookstoneは、iPodやiPhone、iPadを使って操作できる簡易血圧測定器「iHealth」も発表している。血圧測定用カフ(専用ベルト)などで血圧を測定し、その数値を保存して追跡できるダイアリー機能も備えている。Brookstoneによると、「iHealthは、血圧の管理をシンプルかつ優雅に、しかも楽しく行うことができる」という。ぜひ試してみたいものだ。
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