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スマホ/タブレット分野で攻勢をかけるIntel、モバイル事業部門を再編成ビジネスニュース 企業動向

Intelは、スマートフォンやタブレット端末、無線通信関連の事業を統括する新しい事業部門を設立した。これらの市場では、ARMアーキテクチャを採用するメーカーに及ばないIntelだが、Googleとの協業を発表するなど、本格的に追い上げを狙っている。

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 Intelは、複数の事業部門を再編成して、新たにMobile and Communications Group(MCG)を設立し、同社のモバイル技術を強化していくと発表した。

 Intelは今回、Intel Mobiel CommunicationsとNetbook/Tablet Group、Mobile Wireless Group、Ultra Mobility Groupの4つの事業部門を、1つのグループに再編成した。MCGの指揮を執るのは、PDAで有名なPalmの幹部を務めた経歴を持つMike Bell氏と、Infineon Technologiesの無線チップ部門の責任者を務めていたHermann Eul氏だ。

 Intelの広報担当者は、「事業部門を再編することで、タブレット端末や携帯電話機向けのソフトウェアや、モバイル機器向けSoC(System on Chip)の開発を合理化し、開発スピードを加速することができる」と述べている。

 Intelは2011年3月に、当時Ultra Mobility Groupのジェネラルマネジャーを務めていたAnand Chandraskher氏の退社を発表した。同氏が退社した理由は、「興味のある他の分野を追求するため」とされているが、多くのアナリストは、「モバイル分野への進出というIntelの長年の目標に対して、同氏が成果を上げられなかったことが原因ではないか」と推測した。

 Intelの広報担当者によると、Bell氏とEul氏は、Chandraskher氏よりも大きな責務を担うことになるという。両氏とも長年、無線関連の事業に携わっており、積み重ねてきた実績がある。

 Bell氏は、Appleで勤務した経験も持つ。当時は「Macintosh」と「iPhone」の初代モデルの開発を手掛けていた。

 Eul氏は、Intelのモバイル機器向けプロセッサ「Atom」にベースバンド処理機能を搭載させ、ライバル企業であるQualcommと競争できる体制を整える。Intelは、今後2年以内に、ベースバンド処理機能を内蔵したAtomを発表するとみられている。

 さらに、Intelは、Googleと協業しながら、Atomに最適化したAndroidの開発に取り組んでいくという。IntelのエンジニアがAtomの消費電力を大幅に削減し、ARMのチップアーキテクチャに匹敵する競争力を得られるかどうかが、今後の課題となるだろう。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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