「2012年に最も半導体を消費するのはインド」、アナリストが予測:ビジネスニュース 市場予測
インドでは、人々の購買意欲が高まっていることに加え、同国に製造拠点を設ける半導体メーカーも増えている。そのため、携帯電話機やPC、液晶テレビ向けの半導体消費量が大幅に増加するとみられている。
米国の市場調査会社であるGartnerによると、インドにおける2012年の半導体チップの消費量は、2011年に比べて20%増となる92億米ドルに上るという。
Gartnerでリサーチディレクタを務めるGanesh Ramamoorthy氏は、「人々の生活スタイルの変化や富裕層の増加、経済成長といった要因により、インドにおける半導体の消費量は急速に増加する見込みだ」と述べる。
Ramamoorthy氏は、「世界の半導体機器メーカーが、インドに製造拠点を置くようになっている。例えば、Nokiaは同社の製造拠点をアジア太平洋地域に移す予定となっており、これもインドに利益をもたらすことになるだろう。結果として、インドにおける半導体の消費量は急増する」と指摘した。
Gartnerは、2012年における世界の半導体消費量は、前年比4%となる3160億米ドルに達すると予測している。このうち約半分は、携帯電話機、タブレット端末、PC、サーバ、液晶テレビ、SSD(Solid State Drive)、セットトップボックスに搭載される半導体だという。
Gartnerは、インドで2012年に消費される半導体のうち3/4は、携帯電話機、PC、液晶テレビに使用されると見込んでいる。
Ramamoorthy氏は、「インドの消費者は力強い経済成長に支えられ、消耗品に対する購買意欲が高まっている。これによって、2012年におけるインドの半導体消費量は大幅に増加するだろう」と語った。
【翻訳、編集:EE Times Japan】
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