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QualcommとSamsungら、ワイヤレス給電の標準化団体を設立ビジネスニュース

Qualcommをはじめとする7社が、ワイヤレス給電の標準化団体を設立した。ワイヤレス給電が可能な民生機器の普及が加速すると期待される。

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 QualcommとSamsung Electronicsは、ワイヤレス給電の標準化団体「A4WP(Alliance for Wireless Power)」を設立すると発表した。民生機器に向けたワイヤレス給電技術の国際規格の策定を推進していくという。

 Qualcommによると、「A4WPは、電子機器を車内や卓上で充電したり複数の電子機器を同時に充電したりする際に、スペースを気にせず充電できるような新しいワイヤレス給電技術の開発に注力する」という。

 A4WPのメンバー企業として、QualcommとSamsungの他、Ever Win Industries、Gill Industries、Peiker Acustic、Powermat Technologies、SK Telecomの計7社が参加している。

 Qualcommでエグゼクティブバイスプレジデントを務めるDerek Aberle氏は、発表資料の中で、「ワイヤレス給電の標準化の実現に向けたこの素晴らしい取り組みに参加できることを大変うれしく思う。Qualcommのワイヤレス給電技術『WiPower』は、A4WPにおいて理想的な技術だといえる。当社は、実現可能な技術ソリューションを提供するリーダー企業として、次世代の民生機器のユーザーエクスペリエンスを定義する取り組みに貢献していきたい」と述べている。

 Qualcommは、ワイヤレス給電技術によってもたらされるメリットとして、実装が容易な送受信アンテナの設計や、ワイヤレス給電管理システムの簡略化が可能になる他、表面が非金属の物体を介して充電できることなどを挙げている。A4WPの取り組みによって、他のシステムでは不可欠な高コストのマルチコイル型リピータを不要にすることができると期待される。また、単一の仕様を確立することで、Bluetoothヘッドセットなどの低消費電力の製品から、最新型のタブレット端末に至るまで、複数の機器を同時に充電することも可能になるという。

 Samsungのエグゼクティブバイスプレジデントであり、デジタルメディア通信研究開発センターの所長も務めるKiHo Kim氏は、「A4WPの創設メンバーとしてワイヤレス給電技術の標準化をサポートすることで、エコシステムの構築に貢献していきたい。加えて、幅広いサービスの可能性を模索していく予定だ」と述べている。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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