2012年のタブレット向けOS市場、「iOS」のシェアが回復か:ビジネスニュース 市場予測(1/2 ページ)
Androidベースの「Kindle Fire」の登場により、タブレット向けOS市場のシェアを一時的に落とした「iOS」だが、2012年には回復するようだ。
米国の市場調査会社であるIHS iSuppliは、「Appleの『iOS』は、2011年第4四半期におけるタブレット端末向けOS(タブレット向けOS)の世界市場で一時的にシェアを落としたが、2012年には再び圧倒的な優位を示すだろう」という予測を発表した。
IHS iSuppliは、「Appleが2012年後半にも小型『iPad』を発売するとうわさされているが、そうなれば、同社は再びタブレット向けOS市場でのリードを拡大する」と予測する。
IHS iSuppliのリポート「Worldwide Tablet Market Tracker」によると、「世界タブレット端末市場におけるiOSのシェアは、2011年第4四半期に55.1%に落ち込んだ。だが、2012年の年間シェアでは2011年と同レベルの61%まで回復する見通しだ」という。
タブレット端末市場におけるAppleのシェアは、2011年第4四半期にAmazonが販売するAndroidベースのタブレット端末「Kindle Fire」の売り上げが急上昇したことで、一時的に落ち込んだ。タブレット向けOS市場では、Androidが2011年第3四半期の31.1%から41.1%にシェアを伸ばした。
しかし、2012年にはAppleが優位を回復し、Androidのシェアは38.4%に減少すると予想される。
IHS iSuppliでモニタ/タブレットリサーチ担当ディレクターを務めるRhoda Alexander氏は、「タブレット端末市場におけるAppleの成功のカギは、ハードウェアとコンテンツを融合した完璧なエコシステムを提供していることにある」と分析する。
Alexander氏は、「Appleは、長い年月をかけて堅牢なエコシステムを開発してきた。『iPod』と『iTunes Music Store』で始まった同社のエコシステムの歴史は、9年以上に及ぶ。競合他社がAppleに代わるサービスを提供できるとは考えにくい」と述べている。
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