携帯端末市場をけん引するスマホ、シェアはAppleとSamsungで4割超に:ビジネスニュース 業界動向
スマートフォン市場の力強い成長に支えられ、携帯端末の世界出荷台数は2012年も堅調に伸びると予想されている。携帯電話機メーカーの出荷台数ランキングでは、AppleやNokia、Samsungの他、中国勢も新たにトップ10入りを果たした。
米国の市場調査会社であるForward Conceptsによれば、2012年第1四半期の携帯端末市場は、スマートフォンの売上高の堅調な伸びによって成長を維持する見込みだ。しかし、同四半期における携帯電話機の世界売上高は、前年同期比で減少しているという。
同社によると、2012年第1四半期における携帯端末全体の世界出荷台数は、前年同期比で9%減となる約3億7900万台だったという。
Forward Conceptsでアナリストを務めるCarter Horney氏は、携帯端末およびタブレット市場に関する同社の最新リポートの筆頭著者を務めており、同リポートで、「2012年第1四半期における携帯端末の世界売上高は、予想以上に低迷した。その要因は、新興市場における需要の低下である。あらゆるメーカーがそれぞれに影響を受けたが、中でも中国のホワイトボックスPCメーカーは、在庫が増大し、最も深刻な影響を受けた」と述べている。
Forward Conceptsのリポートによると、2012年第1四半期におけるスマートフォンの世界出荷台数は、約1億3900万台に達し、前年同期比で44%増となる力強い伸びをみせた。また、スマートフォンの2大トップメーカーであるAppleとSamsung Electronicsの合計市場シェアは、2011年第1四半期には30%だったが、2012年第1四半期には約46%まで拡大したという。
2011年全体における携帯電話機の世界出荷台数は、前年比6.5%増となる15億1000万台だった。また、2010年の携帯電話機の出荷台数は、前年比12%増だったという。
Forward Conceptsの予測によると、2012年全体における携帯端末の出荷台数は、前年比11%増となる見込みだ。また、スマートフォンの出荷台数は、2011年比で17%増となる5億200万台に達するとみられる。
携帯電話機メーカーのうち、2011年の出荷台数ランキングにおいて、NokiaとSamsung、Appleがトップ3の座を獲得した。一方、中国メーカーのHuaweiとZTE、TCLが、新たにトップ10入りを果たしている。スマートフォンの売上高では、AppleがSamsungとNokiaを抜いて第1位を獲得した。また、2012年第1四半期における携帯電話機の出荷台数ランキングでは、SamsungがNokiaを抜いて第1位を獲得し、Appleが第3位となった。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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