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新規格「IEEE 802.15.4g/e」に準拠、佐鳥電機が920MHz帯モジュールを開発無線通信技術 スマートメーター

佐鳥電機は、2012年4月に策定が完了したばかりのスマートメーター用国際標準規格「IEEE 802.15.4g」に準拠した920MHz無線通信モジュールを開発した。920MHz帯が同年7月25日に本格開放されるのを待って、8月に販売を開始する。

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 佐鳥電機は、電気やガス、水道といった社会インフラのメーターを無線で接続する「スマートユーティリティ―ネットワーク(SUN)」を対象にした920MHz帯無線通信モジュールを開発し、無線通信関連の展示会/セミナー「ワイヤレスジャパン2012」(2012年5月30日〜6月1日、東京ビッグサイト)に出品した。

 特徴は、2012年4月に策定が完了したばかりのスマートメーター用国際標準規格「IEEE 802.15.4g」や、これに関連したMAC層の修正規格「IEEE 802.15.4e」に準拠したことだ。「(市販する無線通信モジュールとしては)業界初」(同社)という。

 データの送受信に利用する周波数は、915.9〜916.9MHzおよび920.5〜929.7MHz、変調方式はFiltered FSK、データ伝送速度は、最大100kビット/秒、送信電力は1mWまたは10mW、20mWである。920MHz帯が2012年7月25日に本格開放されるのを待って、同年8月に販売を開始する予定である。IEEE 802.15.4gやIEEE 802.15.4eには数多くのオプションがあるが、このモジュールで採用するオプションの詳細はこれから最終決定する。

図
佐鳥電機の920MHz帯の無線通信モジュール 左はモジュールを差し込んで利用する開発ボード。右が今回開発した無線通信モジュールで、外形寸法は20×40×4.0mmである。

 なお920MHz帯は、2011年に一部の周波数チャネルが開放されるとともに、送信出力の制限が10mWから、20mW、250mW(簡易無線局のとき)に緩和されていたが、2012年7月25日から920MHz帯の全ての周波数チャネルが利用できるようになる。現在のところ、米国や中国、韓国、オーストラリアにおいて920MHz周辺の周波数が開放されている。欧州でも865〜868MHz帯から915〜921MHz帯に移行することが検討されており、全世界で共通して使える周波数帯になるとして期待が高まっている。

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