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今、民生機器メーカーが注目すべき3つの市場ビジネスニュース(1/3 ページ)

Accentureは、今後成長が期待できる市場として、「テレビアプリ」、「新興国」、「若年層」の3つを挙げた。いずれも、民生機器メーカーにとって重要な市場になることは間違いないだろう。これらの市場に眠るチャンスを生かさない手はない。

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 Accentureは、19種類の民生機器の使用状況について調査を行い、今後堅調な成長が期待できる市場を発表した。第1位はモバイル機器向けテレビ視聴アプリケーションソフトウェア(アプリ)、第2位は中国やブラジルといった新興国、第3位は最新機器に関心の高い若年世代となった。


第1位:モバイル機器向けテレビアプリ

 Accentureが、世界各国の1万人以上の消費者を対象として調査を実施した結果、テレビの視聴者数と視聴時間が大きく変化していることが明らかになった。視聴者数そのものは増加傾向にあるが、家庭内でテレビを見るスタイルが多様になっている。

 例えば、中国、フランス、インド、日本、米国では、1週間当たりにテレビ番組、映画、ビデオなどをテレビで視聴する人の割合は、2009年には71%だったが、2011年には48%に急落した。これは、多くの消費者が、PCやタブレット端末、スマートフォンなどで視聴するようになったためだ。こうした傾向は、テレビの購入を予定している消費者数を調査した結果にも反映されている。今後12カ月の間にテレビを購入する予定があると回答した消費者は、2010年には35%だったが、2012年は32%に落ち込んでいる。

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写真はイメージです

 Accentureの調査結果から、回答者の過半数(56%)に、商品の選択や消費行動について変化が起きていることが明らかになった。例えば、エンターテインメント分野における最も大きな変化として挙げられるのが、DVDのレンタルや購入を「全くしない」または「ほとんどしない」とする回答者が32%に上るという事実だ。

 民生機器メーカーは、こうした状況を踏まえ、さまざまな分野の企業から協力を得て、より多くの機会を模索していく必要がある。例えば、情報アプリケーション市場(ニュース、スポーツ、天気)や、ネットワーキングアプリケーション(ソーシャル/プロフェッショナルネットワーク)、エンターテインメントアプリケーション(音楽、ゲーム、ビデオ)などの分野を手掛ける企業などが挙げられる。同社の調査によれば、これらのアプリケーションは今後数年の間、引き続き幅広い使用が見込まれている。

 民生機器市場は、もはや製品を作って売るだけでは成り立たなくなっている。大規模かつ統合的なエコシステムにおける競争力が求められているのだ。民生機器メーカーは現在、「Superstack」と呼ばれる新しいビジネスモデルの影響を強く受けている。Accentureでは、このSuperstackを、「OSや半導体チップ、デバイス、アプリケーション、エンドユーザー向けサービスなどを、これまで以上に強力かつ密接に統合すること」と定義している。モバイル市場は今後、このSuperstackをけん引していく主要な市場となる見込みだ。特にスマートフォン市場では、既にSuperstackをベースとした製品の商用化が実現している。

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