今、民生機器メーカーが注目すべき3つの市場:ビジネスニュース(2/3 ページ)
Accentureは、今後成長が期待できる市場として、「テレビアプリ」、「新興国」、「若年層」の3つを挙げた。いずれも、民生機器メーカーにとって重要な市場になることは間違いないだろう。これらの市場に眠るチャンスを生かさない手はない。
第2位:新興市場
新興国がさまざまな業界において数多くの成長機会を提供しているというのは、周知の事実である。特に民生機器の分野では、その傾向が強い。新興市場では、タブレット端末やスマートフォンなどの最先端技術に熱い視線が注がれている。フランスやドイツ、日本、米国といった成熟市場に比べ、あらゆる種類の新しい民生機器に対する所有意欲や購買意欲も高い。
年収に占める民生機器の購入費の割合を過去1年間について見てみると、新興市場の都市部の消費者の方が、成熟市場の消費者よりも大きい。ただし、インドは例外として除く。中国の都市部の消費者は、既に収入の多くを民生機器の購入に充てており、さらに今後12カ月の間に、その割合がわずかながら増大する見込みだ。民生機器メーカーは、こうしたチャンスを十分に生かす必要がある。
新興市場において、高まる消費を刺激しているのは、どの民生機器なのだろうか? 国によって嗜好(しこう)はさまざまに異なるが、新興市場の全ての都市部において極めて重要な製品だとされているのが、個人用/業務用タブレット端末である。とりわけ中国は、タブレット端末の所有率が27%と最も高い。今後12カ月間においてタブレット端末の所有率が最も高くなると予測される国は、ブラジル、中国、インドである。これらの国の消費者が、タブレット端末を購入する理由として挙げているのが、ノートPCよりもはるかに優れた携帯性と、最先端の革新的技術を実現した民生機器としてのステータスである。また、新興国の消費者は、タブレット端末を業務用途で使用する割合が非常に高く、国によっては、その割合が成熟市場の3倍に達するケースもある。特に、ブラジル、南アフリカ、インドでは、個人用および業務用として、タブレット端末が広く利用されている。
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