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アイデア次第で無限の用途、モノのインターネットが切り開く未来の生活(後編)無線通信技術 フォトギャラリー(3/3 ページ)

「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」がターゲットとする用途はあらゆる分野に及ぶが、自動車、医療、フィットネスやヘルスケアは、特に注目度が高い領域だろう。中でもフィットネス/ヘルスケアの分野では、通信機能を搭載した面白い製品が続々と登場している。

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腕時計も多機能化の時代へ

 こちらは、1930年代に一世を風靡(ふうび)したコミックに登場するかの有名な刑事、ディック・トレイシーが身につけていた腕時計型の無線装置――ではない。しかし、IoTの技術を用いれば、そんな腕時計を実現することも夢ではなくなる。


Motorolaの「MotoActv」
Motorolaの「MotoActv」

 カシオ計算機の「G-SHOCK」は、Bluetooth Low Energyに対応したNordic Semiconductorの無線チップ「nRF8001」を搭載しており、スマートフォンにデータを転送することができる。着信やメール受信を通知する機能なども備えている。ボタン電池1個で約2年の電池寿命を実現した。販売価格は200米ドル以下である。

 あと数米ドル出せば、Motorolaの「MotoActv」が手に入る。MotoActvには、MP3プレーヤ、FMラジオ、GPSが搭載されていて、ランニングやサイクリングの際、音楽を聞いたり、自分の位置を確認したりすることができる。TIのプロセッサ「OMAP 3」とチップセット「WL1271L」を搭載している。Bluetoothの他、Wi-Fi、フィットネス機器によく用いられる低消費電力の近距離通信規格「ANT+」にも対応する。

カシオ計算機の「G-SHOCK」
カシオ計算機の「G-SHOCK」

通信機能付きのヘッドアップディスプレイ

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4iiiiのIan Andes氏

 新興企業である4iiii(フォーアイズ)は、スポーツ分野における先端技術の応用方法に不満を持っていたスポーツ愛好家たちが、その可能性を追求すべく設立した企業である。同社は、眼鏡の上に装着するヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)「Sportiiiis」を開発した。こちらもANT+に対応しており、最大7個のセンサーに接続できる。これらのセンサーは、アスリートの体や装備などに取り付けることが可能だ。

 またSportiiiisは、LED通知ライトを搭載し、音声コマンドにも対応する。現在、接続可能なフィットネス機器は増加の一途をたどっており、このSportiiiisもこうした数多くの機器の1つである。4iiiiのCEO(最高経営責任者)であるIan Andes氏は、Sportiiiisを装着した自転車でギアを操作するデモを披露した。

【翻訳:滝本麻貴、田中留美、EE Times Japan、編集:EE Times Japan】

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