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Intelの成長は右肩上がり、2013年には組み込み市場で躍進かビジネスニュース 企業動向

これまで、PC分野以外の事業でいまひとつ成果を挙げられずにいたIntelだが、2013年までには組み込み向け製品分野において大幅な成長が予測されるという。

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 ドイツ銀行の株式調査部門であるDeutsche Bank Equity Researchは、「Intelは2013年に、同社が従来から手掛けているPC向けx86プロセッサ以外の半導体製品の売上高を20億米ドル伸ばす」という予測を発表した。これは、同社の2013年の増収予想額の約半分に当たるという。

 Deutsche Bank Equity Researchでアナリストを務めるRoss Seymore氏は、Intelに関する調査報告書の中で、NAND型フラッシュメモリとワイヤレス製品について、次のように述べている。「これらの組み込み向け製品はIntelにとって比較的新しい製品分野であるが、2008年から2012年にかけて競合他社をしのぎ、売上高と利益を劇的に伸ばしてきた。この勢いは2013年にさらに拡大すると予想される」(同氏)。

 Seymore氏は、「当社は、Intelは2013年に売上高を40億米ドル拡大すると予測しているが、その約50%は組み込み向け製品が占めると予想される。この点から、当社はIntelが右肩上がりで成長し、株価が上昇すると確信している」と述べ、Intel株の「買い」評価を継続した。

 とりわけ、IntelのIntelligent Systems Groupの売上高は過去5年間でほぼ倍増し、2012年は20億米ドルを上回る見通しだという。また、NAND Solution Groupは2008年と比べて売上高を3倍に伸ばしており、高付加価値セグメントに特化することでNANDフラッシュ業界最高の利益をあげている。さらに、同社のワイヤレス製品グループは、まだ初期段階ではあるものの、既に20億米ドル規模の事業に成長している。Intelは同部門について、「2013年は50%以上の成長率を見込んでいる」と述べている。

 こうした成長は、同社にとって歴史的転換点と言えるだろう。同社はPC市場を超えた成長を目指し、何年もの歳月をかけてその実現に取り組んできたが、これまでのところ、いまひとつ成果を挙げられずにいた。ドットコムバブルの時代には通信チップメーカー数社を買収したり、データセンター事業を開始したりもしたが、市場が冷え込んだため、ほぼ全ての計画を白紙に戻さざるを得なかった。

 もちろん、Intelにリスクがないわけではない。Seymore氏は、「PCの販売台数が期待ほど伸びなかったり、プロセッサのシェアをAMDに奪われたりしている。さらに、PCの販売価格も下落している」と指摘している。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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