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電池をてこに勝ち残る、NECのエネルギー事業ビジネスニュース 企業動向(3/3 ページ)

NECは、スマートエネルギー事業をITソリューション、キャリアネットワーク、社会インフラに続く第4の柱に育てていく計画だ。NECグループ内にある二次電池や電気自動車の充電システム、ICTを利用した管理システムなどの技術・製品をまとめ上げ、2017年には売上高3000億円を目指す。中核となるのは「中型電池」だ。

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電池セルだけを進めるのではない

 以上のようにNECのエネルギー関連事業は電池セルを中心に置いている。ただし、電池セルだけに頼るのではない。

 2015年にはシステムやサービスへとビジネスの方向性が変わっていくことを想定し、既にそのための基礎を製品に埋め込んでいるという。例えば、家庭用蓄電システムでは、クラウドと接続して見守りサービスとメンテナンス要員を連動させ、将来のデマンドレスポンス料金化にも既に対応しているとした。

 HEMS製品は、見える化を通じた利用者の節電効果追求のツールとして現在使われている。しかし、今後はクラウドを利用した集中管理システムと組み合わせ、利用者に対してエネルギー管理支援サービスを提供していくアグリゲータ事業の比重が高まっていくと予想した。このときアグリゲータ事業の主体はNECだけでない。アライアンスパートナーを募って、事業領域を拡大していくという(図6)。


図6 事業を拡大する方向性 電池やICT技術を基に、発電事業者や系統、スマートシティなどのパートナーと組み、事業規模を拡大していく。なお、NECが発電事業自体に取り組む計画はない。

<訂正>記事の掲載当初、1ページ目の要約で、NECの事業の柱を「コンピュータ、通信、半導体」としていましたが、これは「ITソリューション、キャリアネットワーク、社会インフラ」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。上記記事は既に訂正済みです。



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