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“できるエンジニア”は、こう行動する〜今日から始めたい10のルール〜いまどきエンジニアの育て方(8)(1/3 ページ)

“できるエンジニア”と言われる人たちの行動には、昔も今も、ある共通点がありました。今回は、その10個の共通点をご紹介します。

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「いまどきエンジニアの育て方」連載一覧

 開発部門においてコミュニケーションが不足し、エンジニアが孤立化する“タコツボ化現象”が進んだり、若手の育成を目的としたOJT(On the Job Training)が機能しなくなったり……。原因としては、主に、企業を取り巻く環境要因の変化が考えられます。しかし、このような状態であっても、“できるエンジニア”を輩出し続ける企業や開発現場があるのも事実です。

 では、“できるエンジニア”とは何なのか?

 現在、トップエンジニアかつ優秀なマネジャーになっているベテラン世代のエンジニアたちの行動には、会社の所属や開発製品の分野にかかわらず、いくつか共通点があることが分かってきました。しかも彼らは、若いころからそのような行動をとっているようです。そうはいっても、今のベテラン世代が若手のころですから、かれこれ20年は昔の話です。そんな昔のことは、今の時代には当てはまらないだろうと思われるかもしれません。しかし、いろいろな企業の開発現場の話を聞いてみると、次のようなことが見えてきます。将来が期待され、周囲から「彼(彼女)はすごい!」と一目置かれる若手エンジニアは、ベテラン世代が若手エンジニアだったときと、“行動が似ている”ということです。

そもそも“できるエンジニア”とは?

 その前に、“できるエンジニア”の定義は何か?と疑問を持たれる方もいるかもしれません。これについては、“できる”の解釈が年齢、立場、経験などによって変わるので、一意には決められないものです。

 しかし、一般的には、“できるエンジニア”とは、次のように言えるのではないでしょうか。

  • できる若手エンジニア:「設計ができる」、「シミュレーションをやらせたらピカイチ」、「最新情報を常に持っている」など、経験はなくとも、十分な知識やスキルを備えている
  • できる中堅エンジニア:「設計ミスをほとんどしない」、「全体像を常に描いている」、「納期やコストを意識している」、「業界の標準化に貢献する」など、必ずしも技術視点に限定しない要素を兼ね備えている
  • できるベテランエンジニア:若手が持っていない「熟練の経験や勘」がある。開発戦略を立てたり、人や組織を管理したりするマネジメント要件もきちんとこなせる。このようなベテランエンジニアを、“できるエンジニア”と呼ぶか、“できるマネジャー”と呼ぶかは、会社次第であり、あなた次第でもあります。

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