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ITOを用いない透明導電膜、有機EL照明/テレビの低価格化の鍵にCEATEC 2012

高価な材料であるITOを使わない透明導電膜を実用化できれば、有機EL照明や有機ELテレビの低価格化に大いに貢献するだろう。

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 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とコニカミノルタアドバンストレイヤーは「CEATEC JAPAN 2012」(2012年10月2〜6日、幕張メッセ)において、ITO(酸化インジウム・スズ)を用いない透明導電膜を使用した有機ELパネルを展示した。

 現在、有機ELの透明導電膜には、一般的にITOが用いられているが、ITOは価格が高いという課題がある。

 今回、NEDOとコニカミノルタアドバンストレイヤーが展示した有機ELパネルは、両者が「次世代塗布型透明導電膜」と呼ぶ導電膜を電極に用いている。ITOを用いていないので、材料コストを削減できる点が最大の特長だ。また、抵抗も低いので、面積が大きくても、より均一に発光する有機ELパネルを実現できるという。なお、コニカミノルタアドバンストレイヤーは、「どのような素材を使っているかは公表できない」としている。

 コニカミノルタアドバンストレイヤーの担当者は、「低価格かつ低抵抗の透明導電膜が実用化できれば、有機EL照明や有機ELテレビの低コスト化に大いに貢献できる」と述べている。


ITOを用いない透明導電膜を用いた有機ELパネル。大きさ(発光面積)は169cm2。なお、同パネルの発光層は蒸着プロセスで製造している。

展示されていた有機EL照明。こちらにはITO電極が使用されている。

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