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Googleは競合相手ではない? 満を持して検索サービスに参入したFacebookビジネスニュース 企業動向(2/3 ページ)

Facebookが検索サービス「Graph Search」を開始した。当面はβ版での提供となる。FacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏は、「Graph Searchは、Googleなどが提供するWeb検索とは根本的に異なる」と語るが、膨大な個人情報を抱えるFacebookの検索機能が、一般的なWeb検索とどのように異なる道をたどるのか、それはまったく分からない。

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まずはβ版でデータを集める

 Zuckerberg氏とRasmussen氏は2013年1月16日、「Graph Search(グラフ検索)」を発表した。当面は、β版での提供となる。Graph Searchは、Zuckerberg氏がソーシャルネットワーク内のデータベースリンクを表す包括的な用語として使った「Social Graph」にちなんで名付けられた。

 Graph Searchは、Facebookの検索ボックスに自然言語を入力して実行する検索クエリーである。ただし使用できる用語は、人や場所、写真、趣味に関する分野に限定されている。

 デモで入力された検索クエリーには、例えば次のようなものがある。

  • インド人の友人が好きな、サンフランシスコのレストラン
  • Facebookの従業員の友人のうち、プロジェクトマネジャーの地位に就いている人
  • ソフトウェアエンジニアが好きなテレビ番組
  • ミット・ロムニーの支持者が好んで聞く音楽

 Zuckerberg氏はGraph Searchについて、「Facebookにとって、『ニュースフィード』『タイムライン』に続く3本目の柱となる。この先長い間、Facebookの基盤となる機能だろう」と述べている。

 Graph Searchは、まずはβ版として、数百〜数千人のユーザーを対象に展開する。クエリーで使用できる語彙(ごい)が限られている上に、対象となる分野も「人」「写真」「場所」「趣味」の4つに限定されている。Zuckerberg氏は、Facebook本社で開いた記者会見において、「まずはゆっくりと展開していく。ユーザーがGraph Searchをどのように利用するのか、そのデータが必要なためだ」と話した。

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