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会議は、非リアルタイム系の“読み書き戦”に持ち込む「英語に愛されないエンジニア」のための新行動論(15)(3/6 ページ)

「たった一人の軍隊」となって海外出張先に乗り込んだあなた。あとは当日、相手企業との会議という名の「戦闘」に挑むだけ――。もしもこう考えているなら、それは大きな間違いです。英語に愛されない私たちは、会議当日を「戦闘完了時」と考えなくてはなりません。では、それまでにどんな準備をすればよいのか。私たちに最も適した戦法を“未来完了戦略”と名付け、今回の実践編(ミーティング準備[国内戦])で公開します。

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では、以下、「未来完了戦略」について、

(1)国内戦
(2)ホテル戦
(3)フィードバック(FB)戦

の3つのフェーズに分けて説明します。



「未来完了戦略」の全体概要図

まずは国内で、徹底的に準備する

 「(1)国内戦」は、さらに「(a)事前交渉戦」「(b)電子メール戦」「(c)電話戦」の3つに分けられます。

まずは、出張命令に“NO”と言ってみる

 「(a)事前交渉戦」とは、海外出張の業務命令を断わることです。

 理由は明快です。断われば、まず「たった一人の戦争」を行う必要がなく、ラクであるからです。私がこれまでお話してきた、プレゼン用の資料の作成、海外出張の準備、海外における危機回避方法、そして、入国審査などの面倒事を全て忘れて、国内でぬくぬくと過ごすことができるのです。

 ただし、この場合、「私は行きたくてしょうがないのだけど……」という前置きの後に、もっともらしい理由をつけることを忘れないようにしましょう。そうですね、思いつくだけでも、

「◯◯さんが適任です。経験が豊富ですから」
「△△君にチャンスを上げましょう。彼はこれから伸びます」
「このビジネスへのコスト投入は、まだリスクがあります」
「ひとたび交渉フェーズに入ってしまえば、後戻りが難しいです。現段階ではわざと細いコネクションを維持しておくことこそが肝要かと」

と、まあ、これくらいの言い訳フレーズのストックは常に用意しておきましょう。

 ですが、業務命令を拒絶する以上、当然、あなたにはリスクが発生することも覚悟しておかなければなりません。「『海外なんかに行きたくないよ〜』と泣き叫ぶあなたのチャンスを『つぶす』という決断を下すのに、私は3秒も必要としません」というのは、連載第3回でお話した通りです。

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