PC出荷台数の減少傾向止まらず、タブレットは大幅成長:ビジネスニュース 業界動向(1/2 ページ)
PC、タブレット端末、携帯電話機の総出荷台数は、今後も大きく伸びると予測されている。ただし、その内訳を見ると、PCは減少傾向にあり、反対にタブレット端末と携帯電話機は大幅な成長が見込まれている。
米国の市場調査会社であるGartnerによると、PC、タブレット端末、携帯電話機の2013年の世界合計出荷台数は、前年比9%増となる24億台に達する見通しだという。ただし、PCの出荷台数はかなり減少するとみられる。
Gartnerは、「従来型のPCの世界出荷台数は、2013年に8%近く減少する見通しだ。一方、タブレット端末の売り上げは、約70%も増加すると予想される。2012年のPC市場は、2001年以来初めて縮小した」と述べている。
2012年以降、消費者の購入傾向は、従来型のPCからより低価格のタブレット端末やスマートフォンに移行している。Gartnerやその他の調査会社は、「こうした傾向は、消費者行動の変化によって起こっている。ノートPCやデスクトップPCよりも、便利で携帯しやすく価格的に求めやすいタブレット端末を好む消費者が増えている」と分析している。
Gartnerは、「PC、タブレット端末、スマートフォンの世界合計出荷台数は今後も増え続け、2017年には29億台を上回る」と予測している。ただし、その内訳は、現在のそれと大きく異なると予想される。
Gartnerでリサーチ担当バイスプレジデントを務めるCarolina Milanesi氏は、「個人でPCとタブレット端末の両方を所有し、両方を使っている人や、仕事やプライベートで使い分けている人もいる。だが、ほとんどの人がタブレット端末の使用感に満足し、メインの端末として使っている」と述べる。
同氏は、「PCよりもタブレット端末やスマートフォンを使う時間が長くなれば、PCを定期的に買い替える必要性も感じなくなるだろう」と付け加えた。
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