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ARMの次期CEOが抱える10の課題(前編)ビジネスニュース オピニオン(1/3 ページ)

ARMは、2013年6月に新CEOを迎える予定だ。同社の業績は順調だが、残っている課題も多い。新CEOが今後直面するであろう10個の課題を挙げる。前編では、モノのインターネット分野やエクサスケールコンピュータ分野への進出について考える。

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ARM

 Simon Segars氏は、2013年6月に、ARMの3人目のCEO(最高経営責任者)に就任する予定だ。同氏は、ARMに22年在籍している。

 Segars氏は、エンジニアとして、同社の初期のプロセッサコアの設計に携わった。その後、エンジニアリング部門や営業部門で管理職を歴任してきたが、6月以降はARMを統率することになる。

 だが、Segars氏の責務は容易ではない。ここ数年の成功にも関わらず、ARMは多くの分野でイチかバチかの勝負をしている。ARMが今後、堅調な経営状態を維持できるかどうかは、サーバやスーパーコンピュータといった極めて高い性能が求められるコンピューティング分野や、家電から小型のセンサー端末まで多くの機器を網羅する「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」の分野に、うまく進出できるかによるところが大きい。

 Segars氏がARMの上昇軌道を維持するために実施すべき、10の課題を挙げる。

【1】IoT分野に進出する

 IoTは、何百億個という大量のチップが消費される非常に大きな市場になると予測されている。IoTに使用されるチップは、極めて低い消費電力や低価格が要求される。

 ARMの低消費電力のプロセッサコア「Cortex-M0」は、既に一定の評価を得ている。また、同社は、現CEOのWarren East氏の下、IoT関連の複数の業界団体に参加している。


Philipsの照明制御ネットワーク「CityTouch」。プラハやロンドンで使用されている(クリックで拡大)。

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