Samsungの「GALAXY S4」を分解、本丸はCortex-A7/A15の8コアプロセッサ:製品解剖 スマートフォン(1/4 ページ)
Samsung Electronicsが4月27日に発売した最新スマートフォン「GALAXY S4」。GALAXY Sシリーズの総出荷台数は1億台を超え、Androidスマートフォンを象徴する存在となった。それだけに、新型に対する期待も大きい。GALAXY S4で最も特徴的なのは、ARMのCortex-A7とCortex-A15を4個ずつ搭載した、8コアのプロセッサ「Exynos Octa」だと言えるだろう。
どうも人間というのは、何でも“派閥”を作りたがる傾向があるようだ。例えば、共和党か民主党か、コカ・コーラかペプシか、MacかWindowsか、といった具合だ。どの分野でも、人々は、自分の好きなブランドは大いにもてはやし、嫌いなものについてはけなしている。
スマートフォンについても、こうしたバトルが展開されている。スマートフォンは、Appleが「iPhone」を発表する前から存在していた。だが、iPhoneの登場以降、スマートフォン市場は一変する。多くの消費者がiPhoneの洗練されたデザインや直感的な操作に引かれ、これまで持っていたBlackBerryやNokiaの端末からiPhoneに乗り換えたのだ。
だが、このように爆発的な人気を集めた製品には、必ず“対抗馬”が必要になる。iPhoneの場合もその例にもれず、Apple製品を買いたくない消費者のために、iPhone以外のスマートフォンの登場が待たれていた。そのため、GoogleがAndroid OSを発表すると、同OSへの注目は一気に高まり、“Apple vs. Android”という図式ができ上がっていったのである。
そしてついに、Samsung Electronicsがスマートフォン「GALAXY S」を発表する。Androidを搭載したこのスマートフォンは、iPhoneのように洗練されたデザインを追求しつつ、機能面ではiPhone以上を目指した。GALAXY SはSamsungを象徴する端末となっただけでなく、Android端末の代表的な存在にもなった。
GALAXY Sが成功する中で発売された「GALAXY S II」は、iPhoneを追い抜く原動力となった。そして、「GALAXY S III」は、“iPhoneの対抗馬”としての地位を決定的なものにする。競合品である「iPhone 4S」は、GALAXY S IIIに歯が立たなかった。GALAXY S IIIは、より高精細で大きなディスプレイを備え、より高性能なクアッドコアプロセッサ(機種によってはデュアルコア)を搭載し、LTEに対応している。販売台数は4000万を超え、“iPhone vs. GALAXY S”という新しい図式が生まれることになった。
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