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Samsungの「GALAXY S4」を分解、本丸はCortex-A7/A15の8コアプロセッサ製品解剖 スマートフォン(2/4 ページ)

Samsung Electronicsが4月27日に発売した最新スマートフォン「GALAXY S4」。GALAXY Sシリーズの総出荷台数は1億台を超え、Androidスマートフォンを象徴する存在となった。それだけに、新型に対する期待も大きい。GALAXY S4で最も特徴的なのは、ARMのCortex-A7とCortex-A15を4個ずつ搭載した、8コアのプロセッサ「Exynos Octa」だと言えるだろう。

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 「iPhone 5」が発表されたとき、GALAXY Sシリーズのファンは、「iPhone 5の機能は、GALAXY S IIIが何カ月も前から提供しているものだ」と、Appleの最新製品をからかった。

 それ以来、「GALAXY S4」の仕様に関して、さまざまなうわさが流れ始める。スマートフォン市場では“革新者”としての地位を確立したSamsungが、次にどんなスマートフォンを発表するのか――。「GALAXY S4の機能はどんなものになるのか」が、業界関係者の合言葉となった。フレキシブルなディスプレイになる、アイトラッキングの機能を搭載するなど、あらゆる憶測が飛び交った。


4月26日に発売されたばかりの「GALAXY S4」(クリックで拡大) 出典:UBM TechInsights

 2013年3月14日、SamsungはニューヨークでGALAXY S4を正式に発表した。ここでは、Samsungが「大は小を兼ねる」というポリシーを貫くことが明らかになった。

 GALAXY S4は5インチの有機ELディスプレイを搭載する。幾つかの機種は、8コアのプロセッサ「Exynos Octa(Exynos 5410)」を初めて採用するという。AndroidのバージョンはJelly Bean 4.2.1で、アイトラッキングを利用した機能を搭載するようだ。例えば、「Smart Pause」は、動画を見ている最中に画面から視線を外すと映像が一時停止し、視線を戻すと再生が始まるという。さらに、画面には手を触れず、かざしてスクロールができる「Smart Scroll」という機能もある。

さっそく分解

 では、さっそく分解に入ろう。GALAXY S4を箱から出してすぐに気付いたのは、ベゼル(ディスプレイの外枠)の幅が狭くなり、その分ディスプレイのサイズが最大化されているということだ。ディスプレイはAMOLED(アクティブマトリックス方式有機ELディスプレイ)で、解像度は1080×1920画素。ディスプレイは、本体の端ぎりぎりまで広がっている。


「GALAXY S4」をさっそく分解した(クリックで拡大)。 出典:UBM TechInsights

 今回分解したのは、GALAXY S4の「GT-I9500」だ。この機種はLTEには対応していないが、最新の8コアプロセッサExynos 5410を搭載している。Exynos 5410は、初めて「big.LITTLE処理」構成を取ったものの1つだ。big.LITTLE処理構成では、動作周波数が1.6GHzの「Cortex−A15」と、同1.2GHzの「Cortex-A7」を組み合わせている(関連記事:ARMの新コア「Cortex-A7」は「A15」と連携、単体でも性能は「A8」以上)。

「Exynos Octa(Exynos 5410)」のダイのイメージ図
「Exynos Octa(Exynos 5410)」のダイのイメージ図(クリックで拡大) 出典:UBM TechInsights

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