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無線で操作する体内埋め込み型医療機器、台湾の大学が開発:無線通信技術(2/2 ページ)
台湾の大学が、無線で操作できる体内埋め込み型の医療用機器を開発した。この機器は、痛みを感じる箇所の神経に電気刺激を与えるもので、患者の背骨の付け根に埋め込む。台湾当局から認証が得られれば、臨床実験に入る予定だ。
高解像度の超音波診断装置
この他にも、IEEE(米国電気電子学会)フェローであるPai-Chu Li氏が、電気の代わりに超音波を使用する非侵襲的治療用機器の開発を進めている。非侵襲的治療とは、身体を傷付けずに行う治療のこと。Li氏は、医療用機器の大手メーカーであるGenesys Logicと共同で、超音波を使って30ミクロンの高解像度を実現する、低価格かつ高精度なリアルタイムの診断装置の開発に取り組んでいる。Li氏は、ノートPCやタブレット端末に広く搭載されているGPUを利用して腫瘍の大きさを測定したり、その位置を3次元画像で正確に特定したりできる画像解析ツールを開発した。
さらにLi氏は最新の研究プロジェクトで、神経刺激装置に超音波を利用してワイヤレス電力伝送を行う方法を開発した。この神経刺激装置は、アルツハイマー病やてんかんなどによる症状を緩和するためのものだという。
Li氏は、「超音波は極めて正確に焦点を合わせられるので、無線よりも短い時間でより多くのエネルギーを伝送できる」と述べている。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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