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パナソニックの救世主は何か(後編)フォトギャラリー(2/3 ページ)

パナソニックといえば、ちょうど1年前の2012年6月にソニーとの共同開発を発表した有機EL事業も気になるところだ。さらに、2013年4月には、ストリーミングサービスを手掛ける企業を買収している。機器メーカーから、コンテンツも提供できるメーカーへと進む足掛かりとなるのだろうか。

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電気自動車向けバッテリの提供も

 パナソニックの名前を聞いて乾電池やリチウムイオン電池を思い浮かべるのは、それほど難しい事ではない。

 しかし、パナソニックは、バッテリ業界のリーダーとして認識されているとは言い難い。特に、同社が、ハイブリッド電気自動車やプラグインハイブリッド電気自動車向けにバッテリを供給していると認識している人は、少ないのではないだろう。

 だが、パナソニックの顧客企業にはFord が名を連ねており、Fordのハイブリッド車「Fusion Hybrid Electric」「C-Max Hybrid Electric」「Fusion Energi」や、プラグインハイブリッド車「C-Max Energy」向けにバッテリを提供している。また、Tesla Motorsの「Model S」にも、パナソニックのリチウムイオンバッテリが搭載されている。

 パナソニックは現在、低排出ガス車向けに、高性能な充電式電池の開発と実用化に取り組んでいるという。

家庭用燃料電池は、欠かせない戦略

 パナソニックと東京ガスは2013年1月に、家庭用のエネルギー生成システムである「エネファーム」向けに、新しい燃料電池を発表した。

 今回発表された新燃料電池は、旧モデルに比べて小型化、低価格化、高効率化を実現している。新モデルは、旧モデルの20%増となる6万時間の運転が可能だという。また、総合効率は95%に達した。

 旧モデルに比べて奥行きを900mmから750mmに縮小し、設置スペースに制限のある住宅にも導入しやすくなっている。

 2011年に起きた福島第一原子力発電所の事故以来、日本では燃料電池に対する関心が高まっている。日本が世界最大の家庭用燃料電池市場となった今、エネファーム開発は、パナソニックにとって欠かせない戦略になっている。

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