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パナソニックの救世主は何か(後編)フォトギャラリー(3/3 ページ)

パナソニックといえば、ちょうど1年前の2012年6月にソニーとの共同開発を発表した有機EL事業も気になるところだ。さらに、2013年4月には、ストリーミングサービスを手掛ける企業を買収している。機器メーカーから、コンテンツも提供できるメーカーへと進む足掛かりとなるのだろうか。

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機内にもネット接続環境を提供

 パナソニックの米子会社であるパナソニック アビオニクスが手掛ける製品は、タッチスクリーン対応の機内エンターテインメントシステムだけにとどまらない。Ku帯の衛生通信網を使って、機内でのブロードバンド接続を提供する事業も手掛けている。

 搭乗客は、この接続サービスを利用することで、座席の背面に取り付けられている液晶モニターや、自分の電子機器などを使い、機内でインターネットに接続することが可能になる。電子メールやSNSを利用できるだけでなく、パナソニックが提供するインターネットテレビサービスを利用してテレビを視聴することも可能だという。

機器だけでなく、コンテンツも提供できるメーカーへ

 民生機器メーカーにとって、車載エンターテインメントシステムを提供することはそれほど難しい事ではない。だが、優れたユーザー体験を車内で実現できるほどのインターネット接続性を提供できるかどうかは、メーカー各社で大きな差が出るところだ。

 パナソニックは、北米の自動車業界において、統合的なサプライヤとしての位置付けを確保してきた。同社が自動車メーカー向けに提供する車載エンターテインメントシステムは、高付加価値のオーディオや、無線通信システム「Uconnect」、専用のクラウドベースソリューションを利用してパーソナライズされたコンテンツのストリーミングサービスなど、幅広い。

 また、パナソニックは2013年4月に、コンテンツ/音楽ストリーミングサービスや技術プラットフォームを手掛けるドイツのAupeoを買収している。

 Aupeoは、独自のコンテンツサービスを世界中のユーザーに向けて提供している。同社を買収したことで、パナソニックは、単なる機器ベンダーとしての位置付けから、関連サービスやモバイルコンテンツも提供できるメーカーとしての地位を築くことになるだろう。

【翻訳:青山麻由子、滝本麻貴、田中留美、編集:EE Times Japan】

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