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“ソフトで設計できる”モジュール式計測器、数百チャンネルのデータもナノ秒レベルで同期テスト/計測(2/2 ページ)

日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)の「PXI」は、ソフトウェアでさまざまな機能を追加できるハイエンド向けの計測器だ。モジュールを必要なだけ付け足していくタイプの計測器で、数チャンネルの小さな計測システムから、数百チャンネルという巨大なシステムまで柔軟に構築できる。

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 組み込み制御/監視システムには、「RIO(Reconfigurable I/O:再構成可能I/O)」が適している。RIOは、リアルタイムプロセッサ、FPGA、I/Oから成る。FPGAは、PXIのようにLabVIEWでプログラミングできるようになっていて、「組み込み技術者でなくても、簡単に組み込みシステムを構築できる」(日本NI)点が、他社製品との大きな違いだという。

 RIOは、ナノ秒レベルの緻密なモーター制御を得意とする。そのため、日本NIとしては工業用機械の制御や監視を重点的なターゲット分野の1つとしている。ただし、こういった分野では、「PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を使うのが一般的になっているので、新たな制御システムの導入には抵抗感があるようだ」(同社)という。

 だが、工業用機械が進歩するにつれて、より繊細な制御を必要とする場合が多くなっていて、それに対応できるようなカスタム基板を作成するか、それとも高価なPLCを購入するか、という判断に迫られることもある。日本NIは、「このような時に、これまでラダー言語でプログラミングを行ったことしかないエンジニアにとって、(グラフィックスで直感的に設計ができる)LabVIEWが役に立つのではないか」と主張する。

左は「cRIO-9074」、右は、リアルタイムプロセッサ、FPGA、I/Oを単一基板上に統合したボード(クリックで拡大)
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