サムスンがスマートウオッチ「GALAXY Gear」を発表、CPUは800MHzの1コア:ビジネスニュース
Samsung Electronics(サムスン電子)が、スマートウオッチを発表した。ウェアラブルな端末への注目が高まる中、Samsungの他にもAppleやMicrosoftがスマートウオッチを開発中だとうわさされていたが、実機の発表にまずこぎ着けたのはSamsungだった。
Samsung Electronicsは2013年9月4日、ドイツ ベルリンで開催中のエレクトロニクスショー「IFA 2013」(2013年9月6〜11日)のプレスカンファレンスにて、腕時計型のスマートデバイス「GALAXY Gear」を発表した。
Android 4.3(Jelly Bean)以降を搭載する「GALAXY」端末と、Bluetooth 4.0/Bluetooth Low Energyで接続して使用する。時計として使えるのはもちろん、スマートフォンやタブレット端末のように、Samsung Appsのアプリで自由にフェイス(文字盤)を変更できる。9月25日より一部の地域で販売を開始し、最終的には140カ国での販売を予定しているという。
GALAXY Gearは、動作周波数が800MHzのシングルコアプロセッサを搭載している。ディスプレイは1.63インチの「Super AMOLED*)」で、320×320画素。内蔵ストレージは4Gバイトで、RAMは512Mバイト。リストバンドには1.9Mピクセルのカメラとスピーカーが搭載されている。
*)アクティブマトリクス方式有機ELをベースに、Samsungが独自に開発した有機ELディスプレイ。
GALAXY Gearは、メールの受信や着信、カレンダーの予定やアラートなどを通知する。本体にマイクを内蔵しているので、通話も可能だ。さらに、GALAXY端末用のアプリ「Sボイス」による音声操作もできる。
セキュリティ面も考慮されていて、GALAXY Gearが、連携している端末から1.5m以上離れた場合、その端末のスクリーンには自動的にロックがかかる。GALAXY Gearが1.5m以内に近付くと、ロックは解除される。
音楽を再生できる他、写真や動画(720p)を撮影してシェアすることも可能だ。歩数計としても機能し、歩いた(走った)距離や消費カロリーなどを表示できる。
GALAXY Gearのサイズは36.8×56.6×11.1mm、質量は73.8g。リチウムイオン電池の容量は315mAhである。
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