パナソニック、個人向けスマートフォン事業から撤退を発表:ビジネスニュース 企業動向
パナソニックは2013年9月26日、個人用スマートフォンの新製品開発を休止すると発表した。新製品開発休止に伴い余剰となるモバイル通信技術などICT関連の経営資源は、AV機器事業などに再配置し、AVとICTの融合による事業強化を図る。なお企業用スマートフォンや個人用携帯電話機(フィーチャーフォン)については事業を継続する。
パナソニックは2013年9月26日、2013年10月以降、国内通信事業者向けの個人用スマートフォンの新製品開発を休止すると発表した。新製品開発休止に伴い余剰となるモバイル通信技術などICT関連の経営資源は、AV機器事業などに再配置し、AVとICTの融合による事業強化を図る。なお企業用スマートフォンや個人用従来型携帯電話機(フィーチャーフォン)については事業を継続する。
同社の個人用スマートフォン事業は、AVCネットワークス社(以下、AVC社)傘下のパナソニックモバイルコミュニケーションズ(以下、PMC)が展開してきた。今回の事業見直しに伴い、2013年10月1日付で、PMCは、個人用スマートフォンの新製品開発を休止し、個人用従来型携帯電話機の生産、販売と、個人用スマートフォンを含む既に発売済み製品の顧客サポートに集中する。
個人用従来型携帯電話機の開発については、PMCからAVC社傘下のパナソニックシステムネットワークス(PSN)のコミュニケーションプロダクツ事業に業務委託する。同時に企業向けスマートフォン事業もPMCからPSNのターミナルシステムBUに移管する。
PMCの継続事業以外の事業に従事する社員は、「原則としてAVC社内で再配置される予定」とし、これまでPMCが有してきたモバイル通信技術などのICT関連の経営資源はAVC社に取り込む方針。パナソニックは今回の事業見直しについて、「現在、AVC社が中期計画で取り組んでいる、AVとICTの融合によるB2B事業など新規、成長分野の事業強化の一環で、新たな成長を目指すためのもの」と説明している。
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