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接続作業が「D-Sub」に比べ約1/5、タイコ エレクトロニクスのミニI/OコネクタCEATEC 2013

タイコ エレクトロニクス ジャパンは、半導体製造装置や工作機械などにおける内部接続の作業効率を高めることができる「インダストリアルミニI/Oコネクタ」を展示した。接続作業に要する時間は、「D-Sub」コネクタを使った場合に比べて約1/5で済む。

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タイコ エレクトロニクスの「インダストリアルミニI/Oコネクタ」

 タイコ エレクトロニクス ジャパンは、「CEATEC JAPAN 2013」(2013年10月1日〜5日、幕張メッセ)で、半導体製造装置や工作機械などにおける内部接続の作業効率を高めることができる「インダストリアルミニI/Oコネクタ」を展示した。2013年11月より出荷を始める予定だ。接続作業に要する時間は、「D-Sub」コネクタを使った場合に比べて約1/5で済むという。D-subや「RJ-45」と呼ばれるコネクタを用いた配線接続からの置き換えを狙う。


タイコ エレクトロニクスの「インダストリアルミニI/Oコネクタ」 (クリックで拡大)

 今回展示したインダストリアルミニI/Oコネクタは、「半導体製造装置メーカーからの要望に基づき開発した」(説明員)という。半導体製造装置や工作機械、印刷機、射出成型機などでは、多くのモーターやそれを駆動するためのモータードライバが装置内部で使われている。モーターとそのドライバを接続するためのケーブルは装置によってその長さが異なる。このため、組み立て現場で最適な長さにケーブルを切断し、接続用のコネクタとケーブルの信号線をはんだ付けで結線しているのが現状だ。


タイコ エレクトロニクスの「インダストリアルミニI/Oコネクタ」の主な特長 (クリックで拡大)

 これに対して、インダストリアルミニI/Oコネクタは、信号線を結線するためのはんだ付けが不要なピアッシング接続方式を採用した。タイコ エレクトロニクスより提供される工具を使って接続作業を行うと、「わずか1分足らずで結線が終わる。D-Subコネクタを使った場合、はんだ付けを行わなければならず、結線作業に5分は必要だ。コストもD-Subコネクタを用いた場合に比べて30〜40%は削減することが可能である。さらに、接続した部分は金属のシェルでシールドされるため、ノイズも完全に遮断することができる」(説明員)と話す。なお、インダストリアルミニI/Oコネクタは、汎用電気通信配線システムの国際規格である「ISO/IEC 11801 Class D」に準拠している。

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