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IoT時代に備える、簡単な無線接続をかなえる11の機器(前編)無線通信技術(2/6 ページ)

モノのインターネット(IoT)の世界では、あらゆる機器を、いかに簡単に無線に接続するかが重要になる。無線ネットワークを容易に構築できるソリューションを提供できれば、小規模の新興企業にとって、大きなビジネスチャンスとなる可能性は高い。

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【1】Arduino互換の開発ボード、Wi-Fi搭載でアップデートも簡単に

 Spark Devicesは、HAXLR8Rプログラムを利用した主要なメーカーの1つだ。同社は開発者向けに、デバイスを簡単にインターネット接続できる小型のArduino互換ボード「Spark Core」を提供している。

 Spark Coreは、Texas Instruments(TI)のWi-Fi通信モジュール「CC3000」を介してインターネットに接続する。小型でありながら、デジタル入力/出力ピンを8個と、アナログ入力/出力ピンを8個、パルス幅変調(PWM)ピンを4個備えている。さらに、SPIとI2C、UARTをサポートするという。

 このモジュールを使用するには、Spark Core用のアプリをダウンロードして、ネットワーク名とパスワードを入力するだけでよい。Spark Coreは、インターネット経由でファームウェアをアップグレードできるという機能を実現している。これは、ソフトウェアメーカーや専門の業界団体などにとってはごく普通の機能かもしれないが、ホビーストたちやDIY(Do It Yourself)愛好家などにとっては、これまでなかなか利用することができなかった機能の1つだ。

 Spark Devicesはさらに、デバイスを使用しているユーザーであれば、世界中のどこからでもアクセスすることが可能だという「Spark Cloud」を構築している。クラウドにビデオをストリーミングして、他のユーザーたちと共有したり、友人宅からでも自分のコードにアクセスすることができるという。こうしたサービスは、同社のデバイスを使用しさえすれば誰でも無料で利用することが可能だ。また同社は、セキュリティ性を懸念するユーザーの声に応えるため、パーソナルサーバネットワークやパーソナル機器を使用することが可能な、オープンソース版のSpark Cloudをリリースする予定だという。

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