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「プレステ4」を分解:製品解剖(6/7 ページ)
「プレイステーション3」から、7年を経て発売が開始されたソニーの最新ゲーム機「プレイステーション4」。カナダのChipworksが、さっそく分解に着手した。
無線LANモジュール
無線LANモジュールには金属のふた(リッド)が溶接され、パッケージにはMarvellの表記がある。この中には、興味深い部品が搭載されている。PS4の背面にある無線LANエンジンに、Marvellのモバイル機器向けSoC「Avastar 88W8797」が採用されているのだ。Avastar 88W8797は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術や、無線LAN規格「IEEE 802.11 a/b/g/n」、Bluetooth 4.0(Bluetooth Low Energy)、FMなどをサポートする他、電源管理IC(PMIC)ブロックも搭載する。
ここで興味深いのが、このAvastar 88W8797は、スマートフォンやタブレット端末などのモバイルアプリケーション向けに開発された製品だが、ChipworksがこれまでにAvastar 88W8797を搭載する製品として確認しているのは、2012年10月に発売されたMicrosoftのタブレット端末「Surface」だけであるという点だ。ソニーにとっては、Avastar 88W8797を採用することで何らかのメリットがあるのだろうか。また、無線LANモジュールには、Skyworks Solutionsが開発した無線LANフロントエンドモジュールが2個搭載されている。
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